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Nov 12, 2006
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カテゴリ:犬と動物のはなし
昔々あるところに、美しい白い犬がいました。その犬は庭の杭に長いヒモで繋がれていました。白い犬は家族からたいそう可愛がられていましたが、庭から見える山の向こうには何があるのか知りたくて「いつかこのヒモがはずれたらいいのに」と思っていました。

小太郎

ある日のこと、白い犬は試しに杭を引っ張ってみました。すると、杭はあっさりと地面から抜けてしまったのです。「なぁんだ。こんなことならもっと早く杭を引っ張ってみればよかった」。白い犬は住み慣れた家を後にして意気揚々と山に向かって歩いていきました。

しばらく歩くと、すぐに山の麓に着きました。「さあ、これからいよいよ山の向こう側が見られるんだ」。白い犬はずんずんと山を登って行きました。ところが、いくら登ってもちっとも山の頂上に着きません。そのうちに日が暮れてきました。

白い犬はだんだん心細くなってきました。お腹も空いてきました。家では家族が心配しているかもしれません。白い犬は、山の向こう側を見たらすぐに家に帰るつもりだったのです。あとどれくらい歩いたら山のてっぺんにたどり着くのか見当もつきません。「もう家に帰ろう」。白い犬は今来た道を戻り始めました。

ところが、いままでずるずると引っ張ってきたヒモと杭が木にひっかかってはずれません。白い犬は木の周りをぐるぐる回ってヒモと杭を外そうとしました。でもヒモはますます複雑に木に絡まってしまいました。そのうちに、木に絡まったヒモは短くなって、白い犬は首が絞まって身動きできなくなってしまいました。

キャインキャイン。必死に助けを呼びますが、誰も来ません。家からは遠く離れているので、家族にも聞こえません。「どうしよう。だれか助けて」。そのとき、たまたま通りかかった一人の猟師が白い犬の声を聞きつけてやってきました。

猟師は白い犬を見て「いったいどうしてこんなことになったんだい」と優しく声をかけながら白い犬の首に掛かったヒモを切ってくれました。やっと自由になった白い犬は、とにかく家に帰りたくて猟師にお礼も言わずに一目散に山を駆け下りました。

家の近くに来ると、家族が大きな声で白い犬の名前を呼んで探していました。白い犬の姿を見た家族は涙を流して喜びました。白い犬もシッポをいっぱい振って家族に駆け寄りました。「もうどこにも行かないからね」。白い犬は心の中でつぶやきました。

*********************************************************

と、いうのは私の作り話ですが、実話はこうです。

おととい、小太郎の散歩でいつもの広場に行ったら、軽トラックであまり見かけないおじさんがやって来ました。ちょうど、いつも会う犬連れのおじさんもいて、おじさん二人が話し始めました。どうやら、軽トラのおじさんは前日に山で犬を助けたらしいのです。父も一緒だったので、その話をみんなで聞きました。

広場のすぐ横は山で、犬の散歩の人も入っていきます。おじさんが何の用で来たのかはわかりませんが、夕方、かなり暗くなってから通りかかったら山の中から犬の鳴き声が聞こえたんだそうです。

斜面を登っていくと、木に鎖がぐるぐるに巻き付いて、苦しんでいる白い犬がいました。中型~大型犬くらいの大きさみたいです。鎖をはずすのは大変なので、首輪をはずしてあげたそうです。犬はしばらくはおじさんのそばにいたそうですが、気づくといなくなっていたそうです。

それで、その犬がちゃんと家に帰れたかどうか心配になって様子を見に来たんだそうです。おじさんも犬が好きなんだそうですが、飼っていた犬は一年前に亡くなったそうです。

話を聞いただけではどこの犬かわからないのですが、もしかしたら近くの犬で、この広場に散歩に来ている犬かもしれません。絡まっていた鎖はお散歩用のものではないようなので、外に繋がれていて、逃げてきてしまった犬の可能性が高いです。

近くの犬だったら、無事に家に帰った可能性は高いですが、遠くの犬だったらちゃんと帰れたかどうか心配です。たとえ首輪に鑑札がついていたとしてもはずされてしまっているから、保健所などに通報されたら保護→処分ということも考えられます。それが一番心配。

さっき、アニコムのメルマガを読んでいたら、首輪をしていない犬は誰かと暮らしていた動物とは見なされずにマイクロチップの確認もされないと書いてありました。マイクロチップも万全ではないんですね。

昔話、犬の恩返しの話にしようと思ったのに、恩知らずな犬の話になってしまいました…。でも幸せに暮らすことが助けてくれた人への恩返しになるのかな。ワンコちゃん、ちゃんとおうちに帰ってますように。

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最終更新日  Nov 12, 2006 09:18:56 AM
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