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カテゴリ:アート・デザイン
「カラーコーディネータ検定」って長いよなって思っていたら、“カラコ”って略すらしいです。なんかかわいい。また検定ネタ。いやいや。昨日で終わるはずだったのだけど、いろいろ思うところがあって例によってメモ代わりに書いておきます。
カラコ(←さっそく使ってみる)1級は第1分野(ファッション色彩)、第2分野(商品色彩)、第3分野(環境色彩)の3分野に分かれています。試験は毎年1回12月に行われます(2,3級は年2回)。各分野は一度の試験では1分野しか受けられません(同じ年に2分野受けることができません)。受験料は9180円。とても気軽に何度も受けられる値段じゃないです。 ま、民間の資格なのでそんなに鼻息荒く憤ることはないのだろうけど、やっぱお金かかってるから言うことは言っておきたい。 昨年受けた商品色彩では感じなかったのだけど、今年受けたファッション色彩ではテキスト以外からの出題がいくつかあって(ひとつならまだ許せるが)、「それって独学で勉強している人に不利なんじゃないの(専門教育を受けた人に有利)」と思ったのでした。 同じように思っている人がいるはずだと思ってネットで検索してみたけれど、見つからない~。しかし、テキスト以外からの出題についての書き込みは発見。どうやら環境色彩でもテキスト外からの出題がされている模様です。でもみんな寛容に受け止めていて“来年もがんばるぞ”的な書き込みでした。前向きでいいんですけどね…。 データを見ると、商品色彩に比べてファッション色彩、環境色彩は合格率が低いです。環境色彩なんて去年は合格者が1割に満たないというありえない状況。 だいたい、合格基準が70点以上というのがよくわからず。毎年の試験の難易度の差は関係ないのか!? テキスト外からの出題があるとすると余計に難易度の差が出てくると思うのだけど。69点で容赦なく落ちるらしいです。その足りない1点はテキスト外からの出題かもしれないのに。 検定試験って、公平・公正に行われて初めて権威が出てくるものなのだと思うのだけど違うのかな。こんないい加減な試験問題だったら、検定そのものの価値が落ちる→受験者が減る→検定が継続されなくなる→その資格の価値がなくなる。という末路を辿るのでは…。 そして、難しい問題を出題して落とすというのには別の側面も見え隠れ。おそらく受験料でかなりの収入があるはずなのだけど、二度三度と受験する人が多ければ多いほど儲かるのでは…。カラコ1級なんて趣味で受ける人は少ないように思えるので、一度落ちても再度受ける人も多いのではないかと。 カラコ1級の試験勉強、独学では大変なのだけど、専門学校やセミナーなどに通うとン十万かかります(2,3級向けならば通信教育も含めてたくさんの講座があってお手軽に受けられます)。東商のセミナーは数万円で受講できるようですが、某書き込みによれば、行ってみたものの、セミナーの講師はカラコのテキストの執筆者陣で、テキストの内容ではなく自分のやってきた仕事について延々語っていたとか。そんな講座だったら受講しても意味ないですよねぇ。自分の知識を広げるという意味ではいいのだろうけど。 そんなこんなで、いろいろ考えた結果、せっかく取った「カラーコーディネータ1級(商品色彩)」という資格の未来に不安を覚え(仕事で使う訳ではないのでいいのだけどね)、これから合否がわかるファッション色彩の資格のありがたみも薄れてしまったのでした。 やっぱり、努力が報われないのは悲しいですよね。テキスト以外からの出題なんて事前にその問題を予測しようがないから勉強しようがないわけで、そういう問題で合否が分かれるっていうのはなんだか虚しい気分ですよ。勉強したらその分だけ報われると思うからこそ、検定試験に挑戦しよう! という意欲も湧くもんです。 私みたいに趣味の延長で受けてる人ですらそう思うのだから、仕事がらみで受ける人はもっと切実かも。忙しいなかで必至に勉強してもそれ以外から出題されたら泣くかも。逆に、それが自分の専門分野だったラッキーですけどね。しかしそういうラッキー、アンラッキーで合否が分かれる試験はやはりどうかと思うのでした。 ちなみに、東商の検定試験情報のページには試験の出題範囲について「3級~1級テキストの知識と、それを理解した上での応用力を問います。」と書いてあります。応用力以上の問題が出てると思うんですけど、それってどうなの。村上隆なんて一言もテキストに載ってなかったデスヨ(ヴィトンのマルチカラーのモノグラムについては言及されてました)。私の見落としかなぁ。(あたりさわりのない)出題例も載ってますので興味のある方はカラコの試験情報ページ、覗いてみてください。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Dec 4, 2007 07:54:53 AM
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