まさかの緊急着陸! ドローンで離島を結ぶ実証実験 広島・大崎上島町
2021/2/3(水) 19:55配信 テレビ新広島人口減少や高齢化が進む大崎上島町で、3日、将来に向けたある実証実験が行われました。カギとなるのは船でしか行けない離島と離島をどう簡単に結ぶか…。その裏側を取材しました。【加藤アナ】「こちらが今回の実証実験で使われるドローンです。距離もおよそ10キロ、運べる重さもおよそ10キロで中型ということなんですが、間近で見ますと大きく感じます」本島と生野島・契島の3つの有人離島で構成される大崎上島町では、人口減少や高齢化が深刻化。高齢者への配食サービスには1日7便という限られた船舶での輸送が頼りですが、新鮮な食事の提供が困難なうえ、宅配業者にとっては採算性が悪く、サービス維持が課題となっています。そこで今回始まったのがドローンを使った新たな輸送方法を探る実証実験。電子温度計の入った箱が積まれました。【加藤アナ】「いまドローンが離陸しました。これから自動運転で目標地点に向かって移動していきます」しかし…。【鈴木記者】「役場の本庁舎からおよそ5キロ離れた場所ですが、今、小さく姿が見えてきました」目的地に到着する目前、急降下をみせたドローン。一体何が起きたのか…。【ドローン運航担当者】「正式な飛行ログを見てみないと断定的なことは言えないが、現場の状況からすると、鳥獣被害にあったのだろう。実際にくちばしでつつかれた形跡もあった」同じく空を飛んでいた鳥が機体に衝突したのか…。万が一に備えたドローンの機能が作動し、安全な場所を選んだ上で緊急着陸したのだといいます。3日の実証実験は中止されましたが、機体の点検などをした上で4日と5日は予定通り行うということです。大崎上島(日本の島へ行こう)