カテゴリ:海堂 尊
「チーム・バチスタの栄光」を、読んだ。 STORY 心臓移植の代替手術であるバチスタ手術専門外科チームで、原因不明の連続術中死が発生。 医療過誤か殺人か?院長から、内部調査依頼を受けた田口医師と厚生省役人・白鳥の二人が、真相究明する為に、聞き取り調査を始めるが、.........。 感想 「窓際族・昼行灯」田口医師と「火喰い鳥」厚生省役人白鳥の個性が対照的で、物語の中でも際立って面白かった。 中盤以降の二人のやり取りに、目が離せなくなる。ロジカル・モンスターと言われる白鳥の話は、一見筋通っていそうだがハチャメチャで、全然ついていけなかったけど。(でも、何故か憎めない。) 重いテーマなのに、さほどシリアスでなく、明るくユーモラスな会話が華を添える。 犯人像がなかなかつかめない巧みなプロットで、最後まで謎解きが楽しめる。 スタッフ7人のキャラの書き分けも、秀逸。 現役外科医ならではの専門知識満載、リアルで臨場感ある描写や、登場人物の相関関係・各人の感情の機敏など、枝葉の部分も丁寧に描かれていて、読み応えも充分に楽しめた。 桐生医師も抜群に格好良かったが、陰の功労者と言える高階病院長の人柄も、魅力的。洞察力の深さ、組織トップとしての度量の広さ。若き人材を伸ばし育てる裁量。こんな上司がいると、下で働くものも幸せだろう。 ストレスが多く厳しい労働条件下で、患者の命を守る為に寝食忘れて働く医師達や、コ・メディカルスタッフの実情が見えて、考えさせらた。 映画も観に行くつもりなので、こちらも楽しみ! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
February 27, 2008 05:20:03 PM
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