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今、税務署に行ってきました。今年も税金を払えませんでした。早く税金を払いた~い! と叫んでしまいました。
はてなランドの収益は微々たるものですが、本当の収入は、お宝がガッポガッポなんですよ。残念ながら、預金通帳には貢献しませんが。 大金を出して、海外旅行や有名人の講演会を聞きにいくよりも、広い世界を、タダで与えてくれます。 ≪自閉タイプの子からのボーナス≫ その一つですが、あなたは自閉症の子を知っていますか?身近におられますか? はてなランドには、ご縁で、数人の自閉タイプの子が来ています。 当初は、本当に困惑しました。コミュニケーションが取れないとか、ズレているというのが、どれほど苦痛なものか、が~んというほど体験させられました。2時間つきあうと、もう、ヘトヘトです。私はとりたてて、スゴイことをしているわけでもなく、ただ、話を聞いているだけ、とも言えるのに、帰って行ったあと、しばらく、ぼ~っとするか、ワーって叫ぶか、ウォーって走ってこなくては、こちらが参ってしまいます。 何度も、おつきあいを、あきらめようと思いました。しかし、彼らにとって、ここが、たのしみにしている「ストレス解消」の場であることが、ヒシヒシと感じてきていたものですから、ギリギリのところで踏みとどまっていました。 生徒募集という金銭的なこともありますが、こればかりは、はっきり言って、他の生徒との兼ね合いがありますので、マイナス効果です。あそこは、変な子が行くところよ、との評判ももらいました。 真剣に注意してくださる方もいらっしゃいます。それはそれで、ありがたいことだと思っております。 しかし、何で、無謀にも彼らとの、おつきあいを止めなかったかと言うと、実は、とっても興味が湧いてきたからなのです。 IQが低いわけではなく、かえって、人並みはずれた成績を残す子もいるのに、(ある子は、英語が学校トップです)、どうして、こんな行動パターンを引き起こすんだろうか? そこに、人間の成長に関わる深いヒミツがあるように、臭ったのです。クンクン。 いろんな本を読みましたが、客観的な理解では、どうしても、今一歩手応えがつかめませんでした。 そんなとき、「受容による自閉症児教育の実際」という本を読み、ハッとしました。彼らの内面的主観的世界に、一旦入り込み、その中で、一緒に活動しながら、徐々に誘導していこうと思いました。 それから、彼が見ているだろう、世界を一緒に見、感じているだろう感覚を共有することに努め出したのです。 一気に私は不思議の国のアリスの世界にひきづり込まれてしまいました。基本的に、彼らは、すごい視野狭窄なのに加え、外界の刺激に対するクッションがないので、ダイレクトに反応してしまう性質があります。ですから、世界が目まぐるしく変わります。まるでジェットコースターに乗っているようです。 普通の大人なら、酔って気分が悪くなるでしょう。それを日常的に体験している彼らの能力の、ある意味のすごさに、感嘆をしてしまいます。 さらに、特定のモノへの極端な集中です。電車が、車が、英語の看板が、語りかけてくるは、一緒に手をつなぐは、一緒にお風呂にさえ入るのです。 その世界を知ると、電車と暮らす日常生活?を一概に否定できないことが、よ~くわかります。人とコミュニケーションがとれない分、電車にしろ、車にしろ、果ては英語の単語にしろ、それらろ、擬似家族ごっこをしているのです。そして、それが、彼らなりの大切なコミュニケーションの練習台になっているし、世界を理解する土台になっているんです。 どんなに異常に見えても、その内面の物語を発展させていくことによって、世界を広げていくしかないのです。その世界でいっしょに活き活きと生きて、次のステージに引き上げてやるのです。 それにしても、モノと語りあう姿は、最初はバカにしていたのですが、もしかして、語り合えなくなった、我々の方が、障害者なのではないか、と半分まじめに思います。 昨日、一旦書いて、消してしまったのですが、本や書類と会話をすると、部屋がとっても片づくのです。植物に意志があるように、モノにも意識があるのかもしれません。(ちょっと、そんな変な目で見ないでくださいよ。おかしいのは元々なんですから)自閉の子の特殊な能力も、ヒミツがここいらにあるのかも。 ≪一般の子からのボーナス≫ 自閉の子の内面体験は、実は、普通の子の指導に、とても役立つことがわかってきました。まず、彼らの世界に入ること。何が大きく迫って来ていて、何が語りかけているのか。何が魔王であり、どのように戦っているのか。 この努力をするようになってから、私はストレスが大幅に少なくなりました。そして、教材も柔軟に考えられるようになりました。 ある時は、悪魔に対する呪いの言葉を色紙に書いて、火で燃やすことが有効であることがわかり、やってみますと、子どものストレスが大いに解消されると同時に、作文の練習にもなりました。 いつもは、全然書き出せない子が、怒濤の文章を書くのです。自分でもびっくりしています。 とにかく、内面の同じ世界に入って、明るく遊んでリードすること。 ん~、やっぱりこれは、私がバカだから言えることなんだろうか? ≪大人の対人関係への適用≫ 実は、客観的だと思われる大人も、ファンタジーの物語によって動かされていることが、わかってきました。同じものを見ているようで、感想がみんな違うのは、それぞれ違ったストーリーの世界を生きているからです。 相手のストーリーを理解した方が、有利なことは当然でしょう。 ビジネスマンにとっても、特に国際人にとっては、違った世界を理解する訓練に、子どもとのおつきあいは、とっても助けにあんると思います。 大人が表面には表さないけれど、その奥でコントロールされているファンタジーの世界をサジェスチョンしてくれるからです。 そして、それは、何か人間の根元的な解放にもつながっているように感じられ、面白いな~と思うのです。 これらを突き詰めていくと、誰をも裁けない、とつくづく思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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