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ADHDの子は、とっても魅力的です。かわいいです。 ある子は、うちの塾の塾頭でもあります。 ADHDの子の親向けの本ではありませんが、 昨日に続き、横山先生ご推薦の指導参考書をご紹介します。 <集団統率 叱り方の原則 水野正司 著 から>、 次にあげる叱り方は「話にならないほど駄目な叱り方」の典型である。 1.はじめは優しく接していたのに、問題が起きたときになってヒステリックに 叱る。 2.個別に呼んで叱る。 3.長々と叱る。 4.「どうしてそんなしたのか」理由をたずねながら叱る。 5.「できて当たり前」「できないのが悪い」と思っている 子供の力を引き出そうとする者はこのような叱り方をしない。 次の叱り方を範とする。 1.集団の秩序を優先する(優しくするのは後からいくらでもできる)。 2.集団の中で叱る。 3.短くアッという間に叱り終わる。 4.理由は問わず、行動を問題にする。 5.「問題が起きるのが普通」「できなくて当たり前」と思っている。 同書 p.1 より引用 なぜ、このような叱り方が良いのか。 ADHD の子供たちは、楽しいはずの友人 関係も、苦手なことの一つになっています。 それは、感情の自己統制が苦手だからです。 そして、集団の中で、その友人関係や集団の中の動き方を教えることこそ、大切なのです。 だから、通常学級の集団の中で育てる必要があり、叱るのも集団の中で集団のルールで行う必要があるのです。 <「self-esteem」を高めるには> 自己をありようを認識して、評価し、ありのままの自分を受け入れ、さらに、 プラスの価値を見いださせることが、ADHDには特に重要です。 しかし、そもそも ADHD や LD の子供たちが、自己のありようを認識して、評 価して、プラスの価値を見いだせるものでしょうか? 彼らは自己評価がマイ ナスになりがちです。 そもそも、何かやろうとして、うまくいかないことのほうが、多い子供たち なので す。 そういう子供がいる学級では、失敗をマイナスに見せない技能が必要な のです。 <明るいトーンの個が育つ学級づくり 竹川訓由 著から> 一日目 「先生、忘れました。」 「そうか、忘れちゃったのか。 明日持ってくればいいよ。」 二日目 「先生、また忘れてきました。」 「そうか、そういうこともあるさ。 大丈夫。 明日持ってくればいいよ。」 三日目 「先生、すみません。 また忘れました。」 そうか、聡子さんなら大丈夫。 明日は大丈夫。」 四日目 「先生、また忘れました。」 「そうか、今度は持ってこようって思っているんだよな、でも、つい忘れちゃ うんだ よな。 大丈夫。 明日はきっとランドセルに入っているよ。 大丈夫。」 そして、五日目です。 彼女はちゃんと持ってきました。 聡子さんには、このようにして対応していきました。 彼女の忘れ物はどんど ん減っ ていきました。 そして、 「忘れました。」 というときの落ち込んだような暗い雰囲気が消えていきました。 彼女はどんどん明るくなってきました。 そして、忘れ物が激減していったの です。 同書 p. 79 - 80 より引用 TOSS/Human の竹川先生は、著書の「明るいトーンの個が育つ学級づく り」で、実践例を報告しています。 ひとりひとりの子供の能力を信じて、プラ ス思考で考えることによって、クラス全体を育てた経過を示しています。 「明るいトーンの個が育つ学級づくり」には、ADHD のことが書いてあるわけ ではありません。 しかし、ADHDかもしれない子供がたくさんでてきていま す。 例えば、忘れ物をずっとし続ける子供のことが出てきますが、これは、立派 な注意欠陥の症状といえます。 ADHD の子供は、全般的な知能水準は、ほぼ正 常です。 そして、頻度は 5 % 前後ですから、どこのクラスにも、いるのが普 通なのです。 ついつい、忘れ物をし続ける子どもに、竹川先生は、上記のよ うに対応しているのです。 皆さん真似が出来ますか?それだけではありませ ん。 本書では、「学級作り十三条」を示して、きわめて具体的に、「明るい個」 が育つ学級作りができる支援策が作成されています。 そして、父兄から、下 記のような、とってもうれしいお便りをいただいたそうです。 この学級作り は、通常児童にも、こんなに役立つのです。 もともとコツコツと一つ一つをやる子ではあったのですが、それに積極性が加 わった 一年間だったと思います。 学校から帰ってきて、お姉ちゃん(自分)ねえ、今度、こんなことするんだよ。 と いう報告を聞くたび、また、手を上げたんでしょ、やめなよ、無理だって、と 足を 引っ張る私。 ねえ、恥ずかしいとか、そういう感覚は全然ないの、と聞くと。 ないよ、面白いよ、とさえ言ってのけるのです。 (中略) 自分には、想像もできないことをやってのける娘に、ただただ恐れ入りました という 感じでしょうか。 竹川先生と素晴らしい子供たちの中で、先生、こんな子になってしまったので す。 同書 p.10 より引用 こういう雰囲気がある学級では、ADHD の子供たちも、安心して自分をさらけだ すことができ、「明るい子供」になっていきます。 これこそ、「self-estee m」を高めることなのです。 あとは、実際に本書をお読みください。 ((((((((彡 ((从从从 )(0 0) 彡 ドキドキするから楽しいんだ! )┃┃ D (""^ノ人(( キラキラした瞳を子どもたちに (∩u "ノ ∩ (ヲ (ヲ 字の配列乱れたままで、今日だけご勘弁を。 新しいトライ(整列ソフト)をすると、欠陥を発見できますね。 明日は、障害児を取り巻く、教師と保護者と医師の連携について、 考えてみたいと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2004.03.09 19:50:31
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