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先日の宮城県公立高校の前期試験問題に、「利己的な遺伝子」の文章が出ていました。 人間の行動が利己的なことは、科学的に証明されたことなのか? ということでしたが、 結局、私たちが通常使う意味においては、「ノー」ということです。
ないでしょうか? 今、株価がアップ・ダウンが激しいですが、TPPも含めて、 これは「グローバル経済」の仕業です。
その一般法則は、「金持ちが勝つ」の、トランプの「大貧民」です。 つまり、資金があるほど、市場の及ぼす影響力が大きくなり、 自分に有利になるように、操作できるというものです。 グローバル経済では、偽作曲家など、当たり前で、 騙された方がバカであり、真相が発覚する前に、儲けて逃げてしまえばいいのです。
プレーヤーの中に、圧倒的に有利な立場の者がいるというのは、 アンフェア、と言えるでしょう。 でも、これを、「戦争」と考えると、そもそもアンフェアなのが、スタートだとも言えます。
17世紀に、社会契約説を唱えた、イギリスのホッブスは、 「人間は、自分勝手で極悪で利己的な生き物である。 ゆえに、彼らを放置しておくと、欲望のままに利益を求めて 殺し合いを始めるだろう。 だから、人間たちは、その殺し合いに終止符をうち、互いに共存するために と説明しています。
まさに、大河ドラマ、黒田官兵衛でも、ときどき出るキーワード、 「争いの無い世界を作るために、天下統一を」です。
でも、それで悲惨な殺し合いが無くなったかと言えば、 世界大戦をはじめ、国家間の戦争の悲劇が起きています。 国家なんてものがあるから、殺し合いが起きるんじゃないの? という考えも当然出てくるでしょう。
しかし、これも、社会契約説をもっと拡大して解釈すれば、 争いを抑える支配者を、ホッブスは、「リヴァイアサン」と言っていますが、 世界に、リヴァイアサンが、複数いて、リヴァイアサン同士の戦いが 国家間戦争であると考えられます。 とするなら、リヴァイアサンのリヴァイアサン、が必要だと言えます。 それは、国連なんてもんじゃなく、すべての国家が恐怖する 強制力を持つ絶対的な存在です。 ここに、「沈黙の艦隊」のテーマもあったと思います。
でも、ホッブスの考えそのものに反論した、フランスの「ルソー」の考えもあります。 「 いやいや、人間が自然状態に戻れば、互いに殺し合うなんてとんでもない。 そんなことは決して起きない。その証拠に、不便な田舎を見てごらん。 みんな互いを憐れみ、助け合って生きているじゃないか。 むしろ、文明化された便利な都会の方が、人間同士で騙し合い、憎しみあっている。 つまり、文明以前の国家がない状態になればいいのだ。 ホッブスの前提は、そもそも間違いだ。」 この考えが、フランス革命にも繋がったわけですが、 実際は、革命後の混乱は、ひどいもので、 颯爽とやってきた、戦争の天才、ナポレオンが一つにまとめてしまうわけです。
戦争に反対なのは、わかるし、良いことです。
今、可能か?というと、それは無理でしょう。 だって、まだ、世界的なリヴァイアサンが存在していないのですから。
そもそも、「戦争反対」という言葉は、スローガンに過ぎません。 戦争とは、したくなくても、巻き込まれるものです。 座して死を待つことができなければ、 戦争への備えは、防災の備えと同じです。
という方は、人間への信頼、その国家というリヴァイアサンへの信頼が厚いのでしょう。 取締を仕事とする警察も、廃止するように運動すべきです。
警察がなければ、取締さえ、できないんだから、、 犯罪自体が統計から消えて、無犯罪社会ができる可能性はあります。
冗談はともかかう、戦争とは、相手の気持ち次第ということを忘れてはならないでしょう。 日本と接する全ての国にも「気持ち」があります。 そして、彼らは戦争を否定しません。
利己的と言えば、もっと身近なことに、受験戦争や就職戦線があります。 しかし、これを否定するのもどうかと思います。 「ブラック企業が、槍玉にあげられていますが、 ブラック企業が生まれる背景には、企業にとっても弱肉強食の経済環境があります。 それを生き延びる強さを保つには、社内でも、猛烈な切磋琢磨が必要なことは 当然です。 若者が寄らば大樹の陰を望み、成長企業に頼ろうという心根がある限り、 失望するのは、当然です。
上司と同僚が手と手をつなぎ、一列に並んで徒競走に向かうのだと。 そんな幻想を抱いている限り、どんな職場でも地獄(ブラック)が待っています。
どんな仕事もたいへんであり、 教えてやりましょう。
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Last updated
2014.02.07 13:36:22
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