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楽天・日記 by はやし浩司

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2006年11月20日
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カテゴリ:育児問題
【子育てで親が行きづまったとき】

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「もうダメだ」と思うときは、
どんな親にもある。

子育てというのは、そういうもの。

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●夫婦とはそういうもの    

 夫がいて、妻がいる。その間に子どもがいる。家族というのはそういうものだが、その夫と妻が愛しあい、信頼しあっているというケースは、さがさなければならないほど、少ない。

どの夫婦も日々の生活に追われて、自分の気持ちを確かめる余裕すらない。そう、『子はかすがい』とはよく言ったものだ。「子どものため」と考えて、必死になって家族を守ろうとしている夫婦も多い。仮面といえば仮面だが、夫婦というのはそういうものではないのか。

もともと他人の人間が、一つ屋根の下で、10年も20年も、新婚当時の気持ちのままでいることのほうがおかしい。私の女房なども、「お前は、オレのこと好きか?」と聞くと、「考えたことないから、わからない」と答える。

●人は人、それぞれ

 こう書くと、暗くてゆううつな家族ばかりを想像しがちだが、そうではない。こんな夫婦もいる。先日もある女性(40歳)が私の家に遊びに来て、女房の前でこう言った。「バンザーイ、やったわ!」と。

話を聞くと、夫が単身赴任で九州へ行くことになったという。ふつうなら夫の単身赴任を悲しむはずだが、その女性は「バンザーイ!」と。また別の女性(33歳)は、夫婦でも別々の寝室で寝ているという。性生活も数か月に1度あるかないかという程度らしい。しかし「ともに、人生を楽しんでいるわ。それでいいんじゃ、ナ~イ?」と。明るく屈託がない。

要は夫婦に標準はないということ。同じように人生観にも家庭観にも標準はない。人は、人それぞれだし、それぞれの人生を築く。私やあなたのような他人が、それについてとやかく言う必要はないし、また言ってはならない。あなたの立場で言うなら、人がどう思おうが、そんなことは気にしてはいけない。

●問題は親子

 問題は親子だ。私たちはともすれば、理想の親子関係を頭の中にかく。設計図をえがくこともある。それ自体は悪いことではないが、その「像」に縛られるのはよくない。それに縛られれば縛られるほど、「こうでなければならない」とか、「こんなはずはない」とかいう気負いをもつ。

この気負いが親を疲れさせる。子どもにとっては重荷になる。不幸にして不幸な家庭に育った人ほど、この気負いが強いから注意する。「よい親子関係を築こう」というあせりが、結局は親子関係をぎくしゃくさせてしまう。そして失敗する。

●レット・イット・ビー(あるがままに……) 

 そこでどうだろう、こう考えては。つまり夫婦であるにせよ、親子であるにせよ、それ自体が「幻想」であるという前提で、考える。もしその中に一部でも、本物があるなら、もうけもの。一部でよい。そう考えれば、気負いも取れる。「夫婦だから……」「親子だから……」と考えると、あなたも疲れるが、家族も疲れる。

簡単に言えば、今あるものを、あるがままに受け入れてしまうということ。「愛を感じないから結婚もおしまい」とか、「親子が断絶したから、家庭づくりに失敗した」とか、そんなようにおおげさに考える必要はない。つまるところ夫婦や家族、それに子どもに、あまり期待しないこと。ほどほどのところで、あきらめる。そういうニヒリズムがあなたの心に風穴をあける。そしてそれが、夫婦や家族、親子関係を正常にする。

ビートルズもかつて、こう歌ったではないか。「♪レット・イット・ビー(あるがままに……)」と。それはまさに、「智恵の言葉」だ。






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最終更新日  2006年11月20日 11時48分58秒
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