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楽天・日記 by はやし浩司

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2007年02月17日
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カテゴリ:日々の随筆
●今日・あれこれ

+++++++++++++++

私の悪いところ。良いところかも
しれないが、ひとつのことにこだわると、
とことん、それを追及してしまうこと。

「追及」が、「追求」「追究」になる
こともある。

要するに、しつこい。自分でも、それが
よくわかっている。

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 今、いちばん関心があるのは、K国問題。おととい、6か国協議が終わった。いろいろ言いたいことはあるが、疲れた。どうでもよくなってしまった。何という虚脱感。何というニヒリズム。

 今日も街中をひとりで歩いた。見ると、1人の男が、コーヒーショップから出てくるところだった。年齢が私と同じくらいだった。気になった。その男を見たとき、ふと、自分のしていることが、バカらしく思えた。

 私とその男は、どこがどうちがうのか。私が1人の男なら、彼も1人の男。無数の男たちの中の、1人の男。その男がいくら叫んでも、だれも耳など貸さないだろう。私にしても、そうだ。それを感じたとき、ふと、自分のしていることが、バカらしく思えた。

 外交問題は、国に任せておけばよい。外務省の役人たちに任せておけばよい。私は私で、その1人の男のように、コーヒーショップでコーヒーを飲んで、遊んでくればよい。どうしてこの私が、K国問題を考えなければならないのか。

 こういうときというのは、つまり虚無主義がいったん、心の中に充満しはじめると、それがあらゆることに、飛び火してしまう。そういう意味では、人間の心というのは、それほど、器用にはできていない。

 たとえば私には、現在、5人の扶養家族がいる。母に兄、息子が2人、それにワイフである。その5人が、ズシリと私の肩にのしかかっている。私はいつもその重荷を心のどこかで感じている。したいこともせず、買いたいものも買わず、じっとそれに耐えている。

 が、虚無主義が充満してくると、「どうして私だけが、こんなに苦労しなければならないのか」と考えるようになる。「苦労」というのは、(精神的重圧感)をいう。母や兄はもちろんのこと、息子たちにしても、ワイフにしても、私が感じている重圧感など、どこ吹く風。たがいに電話をしながら、キャッキャッと笑いあっている。

 そのK国問題。これから日本は、孤立無援のまま、K国と、単独で対峙しなければならない。表向きはともかくも、今ごろブッシュ大統領は、こう言っているにちがいない。「日本のことなど、知ったことか!」と。

 アメリカの国防長官が、日本の防衛大臣との会談をキャンセルしたのも、その表れと考えてよい。どうしてアメリカが、日本の平和と安全に、責任をもたねばならないのか。そのアメリカを、日本の防衛大臣が公然と批判した。内々に批判するならまだしも、公然と、だ。

 外務大臣にしても、しかり。

 結局、今回の6か国協議は、日本の大敗北で終わってしまった。拉致問題にこだわったからではない。もともと大義名分などなかった。人道主義にしても、人権問題にしても、世論に押されて、それを口にしただけ。どうしてK国の核開発に反対なのかという、その輪郭(りんかく)すら明確にすることさえできなかった。

 日本には、もともと(主義)など、ない。民主主義国家ということにはなっているが、どうして日本が民主主義国家なのか。世界の人たちは、だれもそう思っていない。つい先日も、オーストラリアのある雑誌が、日本の皇室の批判記事を書いた。それについて日本政府は、政府として、それに抗議した。どうしてそんな日本が、民主主義国家と言えるのか。

 何ともわけのわからない、日本の外交姿勢。態度。いったい日本は、何のために6か国協議に参加してきたのか。その大義名分は何だったのか。あるいは仲間はずれにされるのがこわいから、参加してきただけなのか。これから先、K国をひとりで相手にする度胸と勇気がないから、参加してきただけなのか。

 ……といっても、心配は無用。

 K国は、核開発を放棄しない。ぜったいに放棄しない。金xxが、健在(?)なかぎり、放棄しない。つまり、アメリカ、中国、それに韓国は、それに翻弄(ほんろう)されるだけ。

 だからここは、日本は、高見の見物と決め込めばよい。ジタバタしてはいけない。静かに傍観しながら、K国が自然崩壊するのを待てばよい。あわてふためいて、アメリカのあとを追いかけるようなブザマなことだけは、してはならない。

 こういうときの外交政策の鉄則は、ただひとつ。じっと、時を待つ、である。

 ……それにしても、この虚脱感は何か。小泉内閣から安倍内閣。内閣が替わっただけで、こうまで極東アジア情勢が変わるとは! いったい、だれがそんな変化を予想しただろうか。





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最終更新日  2007年02月17日 15時48分27秒
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