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カテゴリ:日々の随筆
●安楽死
+++++++++++++++ 安楽死をどう考えるか? 自分のことになると、そのときが きたら、静かに死なせてほしいと 思う。 しかし、自分を離れて、そういう ふうに考えることはできない。 +++++++++++++++ 犬のクッキーが、17歳になった。たいへんな高齢である。人間にたとえると、9倍して、153歳! (犬の年齢は、9倍するという。) 目も、ほとんど見えない。耳も聞こえない。ウンチは、庭のいたるところで、少量ずつ、する。歩くのがやっという感じで、一日の大半は、眠ってばかりいる。 その話をすると、オーストラリアの友人も、アメリカ人の友人も、「ヒロシ、安楽死をさせてやれ」と言う。 彼ら遊牧民族は、すぐそういう発想で、ものを考える。私たち日本人とは、かなりちがう。 昔、オーストラリアの友人の牧場で休暇を過ごしていたときのこと。何の気になしに、散歩をしながら家の裏手にある林の中に入っていった。が、そこで私は、ゾーッとしたまま、足が立ちすくんでしまった。 見ると、死んだ子羊が、木にぶらさげてあった。皮をはがれ、ところどころ、肉がむき出しになっていた。その子羊は、その家族の食用の子羊だった。 つまり彼らは、そういうことが平気でできる。だから、発想がちがう。家畜を殺すということについて、特別の罪悪感は、ない。もう一人のアメリカ人の友人も、馬を飼っているが、けがなどで歩けなくなると、殺すという。しかも銃で、ズドン!、と。 「日本人は、そんなことできないよ」と言うと、ワイフは、「でも、殺してあげたほうが、結局は、その犬にとっても、幸福なのかもね」と。恐ろしいことを考える。残念ながら、私には、そういう発想はない。 「犬だって、自然に死ぬのがいいよ。あわてて殺さなくても、そのときがきたら、静かに死ぬよ。点滴や手術までして、生かしてやろうとは、ぼくも思わないけど……」と。 考えてみれば、彼ら白人は、ブタの丸焼きを平気で食べる。私も一度、それを見たことがあるが、見たとたん、食欲が、どこかへ吹っ飛んでしまった。気味が悪かった。その話をすると、ワイフは、こう言った。 「白人って、目のついた魚を食べることができないでしょ。それと同じじゃ、ない?」と。そうかもしれない。そうでないかもしれない。つまり、意識というのは、それぞれ、みな、ちがうということ。日本人だけの意識で、ものを考えてはいけない。反対に、白人だけの意識だけで、ものを考えてはいけない。 その人がもっている意識などというのは、あくまでも、その人だけのもの。そういう前提で考える。 しかし私のばあいは、そのときがきたら、安楽死でもかまわない。私自身は、最後の最後まで生きたいと思うが、へたに長生きをすれば、家族のみんなに、迷惑をかけてしまう。そういう長生きだけは、したくない。 だから……。とってつけたような結論になるが、今、精一杯、懸命に生きていく。そのとき、後悔しなくてもよいように……。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年02月28日 11時12分17秒
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