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楽天・日記 by はやし浩司

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2007年11月29日
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カテゴリ:社会時評
【2008年を展望する】

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2008年は、どんな年になるのだろう?

いろいろ考えてみる。

今朝のニュースを読むと、こんな記事
が載っていた。

「ローレンス・サマーズ元米財務長官は、
11月26日、ファイネンシャル・
タイムズ(FT)に投稿したコラムで、
『今年9月のサブプライム問題が起きたときは、
その余波が金融市場にだけ限られたが、
今は、米国経済の低迷のみならず、
世界経済の成長にも悪影響を及ぼすものとみられる」
と警告した。国際通貨基金(IMF)も最近、
来年の米国や欧州連合、日本などの経済成長率は、
今年より下がるだろうと展望した」(東亜N報)と。

何か、いやな感じ……。2008年の景気は、
今年より、悪くなるということらしい。

同じ記事の中には、「大恐慌以来の、衝撃」
という言葉もあった。

しかしあの時代と、現代は、さまざまな点で
ちがう。あの時代は、アメリカ一極にすべてが
集中していた。が、現代は、分散している。

日本がある。EUがある。中国やインドがある。
むしろ今回の、サブプライム・ローン問題は、
「アメリカの終わりの始まり」(経済各誌)
と説く論調が目立つ。

そのことは、アメリカへ直接行ってみると、
わかる。

ホテルに泊まっても、電気器具は、中国、
台湾製。テレビは、東南アジア製などなど。
かろうじてアメリカ製と言えるのは、家具
くらいなもの。

しかもその家具といっても、見た目には
豪華でも、裏から見ると、板をパンパンと
貼り付けただけの、簡単なもの。

「これでは輸出はできないね」とワイフに
話すと、ワイフもあっさりと、同意して
くれた。

アメリカの産業と言えば、農業、電子産業、
軍事産業、それに映画産業。自動車産業
もあったが、今は、勢いが衰えてきた。

「終わりの始まり」という言葉が、現実味を
帯びてきた。

2008年の世界の動向は、すべてここを
起点とする。またここを起点として、
考える。

+++++++++++++++++

●今朝・あれこれ(11月29日)

 このところ、(寒さ)があまり気にならなくなった。冬の冷気を、むしろ心地よく感ずることもある。夏に体を鍛えたせいではないか。今年の夏も、クーラーなしでがんばった。運動も欠かさなかった。生きざまも、少し、変わった。

 満60歳を迎える前までは、こんなふうに考えていた。たとえばモノを買うときも、「あと、10年もてばいい」とか、「どうせ使っても、10年」と。何でも、ものごとを、小さく、小さく、考えるようになっていた。しかし今は、ちがう。

 どうしてこの私が、この世界に遠慮して生きなければならないのか。年齢を気にして、生きなければならないのか。昨夜も、中学生の女の子が、「先生は、いくつ?」と聞いた。それに答えて、すかさず、私は、こう答えた。

 「あのね、人間は、年齢ではなく、中身だよ」と。

 いくつか数学の問題を相手にして、中学生たちと競争した。私は本気だった。本気で、問題を解いてやった。今までは、わざと手を抜いたが、もう手を抜かない。抜く必要はない。ボケたフリをする必要もない。結果、どの問題も、1、2分で、解いてやった。中学生たちは、みな、だれも、解けなかった。内心、「ザマーミロ!」と思った。

 国際情勢はどうであれ、私は、これからもずっと、現役のままがんばる。で、ワイフに、こう言った。「ぼくはね、75歳まで、現役でいくよ」と。ワイフはうれしそうに笑った。

 そうそう、昨夜は、小雨がパラついていた。ワイフが教室まで迎えに来てくれた。しかし私は自転車で帰った。かなり無理をして走った。そのせいか、今朝は、足が、少し痛い。痛いと言っても、心地よい痛さだが……。


●失業率が3%

 今月のはじめ、韓国政府は、「韓国の失業率は、3%」と発表した。私はその数字を読んで、笑った。どうしてあの国は、ウソばかり並べるのか?

 経済記事に関して、割と正直なのが、韓国の東亜N報。中央N報や、朝鮮N報の記事などは、アテにならない。信用してはいけない。その東亜N報に、こんな記事が載っていた。

 「6世帯のうち、1世帯が、無職世帯」(11月26日付)と。もう少し詳しく内容を読んでみよう。

 「世帯主がこれといった職業を持っていない、無職世帯の割合が韓国の全国世帯の16%近くあることがわかった。

28日、統計庁によると、今年第3四半期(7~9月)、全国世帯の中で世帯主が無職である世帯の割合は15.57%で、昨年同期(14.69%)比0.88%上昇した」と。

 わかるかな?

 世帯主が無職である世帯が、16%もあるという。簡単に言えば、5軒に1軒。私の家族にあてはめてみる。

 私という世帯主が無職。考えようによっては、失業率より、この「16%」という数字は、深刻。息子や娘に仕事があっても、世帯主に仕事がない? あるいは息子や娘にも、仕事がない可能性も高い。大卒の就職率にしても、20%前後をウロウロしている。

 韓国での統計方法によれば、1か月に、1時間でも働いたら、失業者とみなされない。そういうことも考えると、「失業率は3%」というのは、まっかなウソと考えてよい。反対に、どうして「3%」という数字が出てくるのか、不思議でならない。

 東亜N報の記事は、こうしめくくっている。

 「実際に、今年10月の雇用率は60・4%で、前年同月とほぼ同じ水準を維持するのにとどまったが、非経済活動人口は同期間に、1462万1000人から、1480万8000人に、18万7000人(1・3%)増加した」と。

 ウソと虚飾で塗り固めた、韓国の経済指標。みなさんも、くれぐれも、ご用心!


●「選挙」というインチキ

 選挙をしているから、民主主義国家ということにはならない。むしろ、選挙という方法が、民主主義のあり方を、ゆがめているのでは? 今の、日本の政治体制が、そうである。

 政治家たちは、「選挙に勝った」というだけで、したい放題のことをしている。しかし実際に、実権をにぎっているのは、官僚と、その下で巨大なピラミッドを形成する、役人たち。

 政治家にしても、「国民から選ばれた」と、どうして言えるのか? 選ばれたのではなくて、「自分から選んでくれ」と勝手に立候補して、選挙競争に勝っただけのこと。勝っただけで、「選ばれた」と言い出す。巨億の富と権力を、手にする。

 どこかおかしいぞ、日本の民主主義。

 たとえば権力にしても、財力にしても、「一個人」というワクを超えて、強大になりすぎている。私たちが民主主義というときは、まさに、こうした権力や財力を、一個人に集中させない制度をいう。またそれができてこそ、民主主義という。

 一方、40年前、私がオーストラリアで見た民主主義は、同じ民主主義といいながら、日本のそれとは、まったく異質のものだった。首相にしても、自宅から自転車通勤をしているような感じ。こんな事件も、あった。

 当時の首相だったが、岸壁で、魚釣りをしていて、サメに足をかみ切られるという事件が起きた。そういう事件が、ユーモラスに、かつそれでいて、どこにでもある事件のひとつとして語られていた。

 一方、ちょうどその少し前、私が金沢で学生だったときのこと。石川県選出の国会議員が、防衛庁長官に就任した。その少しあとのことだと思うが、たまたま金沢駅の前を通りかかると、ものすごい数の車の列に出くわした。

 先頭車から、最後尾車まで、ずらりと、100~200台。兵隊を乗せた自衛隊のトラックも、何台かつらなっていた。大名行列ならぬ、長官の凱旋(がいせん)行列。こういうことが平気でできるのが、日本。そういう光景を見ても、何も疑問に感じないのが、日本。今の今も、政治は、その流れから、一歩も、外に出ていない。

 さて、選挙。

 よく悪事に悪事を働いた政治家が、失脚するという事件が起きる。そういう政治家でも、再び選挙に勝って、政治家に返り咲くということがある。当の本人は、「みそぎがすんだ」などという。「みそぎ」というのは、神道でいう、水による祓(はら)いをいう。

 政治家にしてみれば、それが選挙、ということになる。またそれが民主主義ということになる。が、実際に、実権を握っているのは、官僚。これはおかしい。

 もちろん選挙なくして、民主主義はありえない。しかし反対に選挙を利用して、民主主義を歪曲(わいきょく)することも、許されない。いわんや選挙を利用して、富や権力が、1個人に集中するような制度を許してはいけない。選挙というのは、民主主義を維持するための一手段にすぎない。けっして、それがすべてと考えてはいけない。

 何か、おかしい。何か、へん。今回の一連の防衛省を舞台とした疑獄事件をながめていると、私には、そんな感じがしてならない。





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最終更新日  2007年11月29日 07時00分02秒
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