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楽天・日記 by はやし浩司

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2008年07月10日
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カテゴリ:子どもの世界
●幼稚園選び(How to select a kindergarten)

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京都府にお住まいのUYさんという
母親から、幼稚園選びの相談が届いて
います。

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【UY様より、はやし浩司へ】

暑中お見舞い申し上げます。

以前、2年保育についてご相談させていただいたUYです。
カナダの幼稚園について、少しでもお役にたてようで良かったです。

さて、不躾ですが、またご意見を伺いたく以前のメールからご相談させていただくことをお許しください。

2年保育を考えて・・・とはいえ、来年の幼稚園入園に向けて動き出さなければいけない時期となりました。
現在、2つの幼稚園まで候補を絞ったのですが、だんだん判らなくなっています。

先日、「3年保育が主流ですので・・・」と言われた私立幼稚園に見学に伺いました。

園長先生とお話をしたところ、週数回、午前だけの通園から始めて、徐々に慣れていくような形でも受け入れてくださるとのことでした。 園内は明るい雰囲気で、感じが良かったです。
体育、英語などの先生が来て、カリキュラムに組まれているなどの教育型?のようです。

見学の時は、ちょうど体育のクラスでしたが、横でやってみたくてウズウズして見ていました。(参加はさせてもらえませんでしたので) 子供が楽しい遊びの中のひとつとしてできるならば、素晴らしいと思いました。

もうひとつは、国立大学の付属幼稚園です。 

先日、幼稚園についての講演会に行ってきました。(説明会ではありません。)副園長先生のお話は、子供に対して、幼児教育に対して、納得できる部分が多く、幼稚園の環境はとても自然の中で素晴らしいというのが感想です。木登りをしたり、草の中の昆虫みつけたり、木の実を取って食べたりなどと言った体験が園内でできる環境でした。

私は、四国育ちなのですが、嬉しくなるようなキレイな遊具より、自然の中で自分達で遊びを作ったり、発見する楽しさを我が子にも味わって欲しいと思っています。

現在、3年保育に通っているお友達から聞いていたのですが、父母が園の教室まで送り、子供が納得するまで、園内にいても構わないということでした。2年保育でも同じ状況なのか伺いたくて、実質、副園長先生に説明会の後、少しお話をさせていただきました。(園長先生よりも副園長先生が現場?、と言う感じでしたので)2年保育でも3年保育でもその子の状況に応じてで構わないということで、2年保育から入った場合でも、本人が納得するまで全く構いませんとのことでした。

「数ヶ月もたたずに離れる子もいれば、一年間お母様が見ていらした方もいます。お子さんの発達や心の状況はそれぞれ違いますから、個々に対応するべきです。うちの幼稚園以上に細やかな所は他にありません」ということでした。

園児の様子などは説明会の時しか見られないので、わかりませんが、説明会も大人のみとなっており、実際に入園前に子供自身が園内に入れることはないのが、疑問です。

いろいろと他にも幼稚園の開放日、または支援センターの催しなどに息子を連れて行って様子をみていますが、先生にも自分から行ってご挨拶して、いつもとても楽しそうに遊んでいます。

でも、いざ、またどこか幼稚園に行ってみようかという話をすると、「僕は幼稚園行かないよ。マミーとずっといる。一緒に行ける幼稚園なら行きたいけど・・・」と言います。 他のお友達もみんなお母さんと一緒じゃないけど、みんな同じようにお母さんと一緒がいいということ。みんな楽しい時間を過ごしているということ。離れていても、いつも愛しているしまた帰ってきたらすぐに会えるということ・・・など色々話しているのですが、息子から返ってくる言葉はいつも同じです。 甘えているだけなのか、どう話せばいいのかわかりません。

分離不安といっても、通っているお稽古のお友達とは私を置き去りにして遊びに走って行くし、近所の1、2年生の子供達とも一緒になって走り回り見えなくなって、私が逆に危なくないかとハラハラする程です。

どのように、息子に接したらいいでしょうか?

息子の様子から考えて、玄関前で引き裂かれるようなことがなく、納得できる状態で対応できるなら附属幼稚園がいいのかなぁと思っています。

でも、受験に受かるかどうかはわかりません。以前、あるお受験対策塾のようなところにお話を伺いに行きました。息子に数種類の問題をさせた結果、能力・学力的な問題はないと思いますが、当日親から離れられるかが問題ですと言われました。それはそうだと思ったのですが、そこの塾の先生からこんなお話をされました。

「附属幼稚園に通わせる方の多くは、その後の小学校を視野に入れています。単純に附属幼稚園、小学校、中学校、某有名進学高校へというコースを考えての方もいらっしゃいますが、現実はかなり違いますと。 

現在、附属幼稚園・小学校は、自由とか個人の尊重とうたってはいますが、放任そのものです。もちろん、他ではできない体験も待っていることとは思いますが、能力・学力が優れ活発な子供にとっては楽しいかもしれませんが、そうでない子は置き去りにされます。 学校は遊ぶ所、勉強はご家庭や塾がメインです。

小学校では、教科書を開き何ページという授業ではなく、チャイムがなっても生徒が座らずに廊下にいるのは普通ですし、それについて先生も何も咎めません。ゆえに、2年生でカタカナが書けないという子もたくさんいます。また、幼稚園においても、以前附属幼稚園の先生をなさっていたR幼稚園園長は、今の附属幼稚園の保育はどうかしているということで、この間OBを集め話し合いをなさったそうですよ。

いざ、入ってから、こんなはずではなかったと話してこられるお母様が多いので、いちおう現実をお話しているだけす。また幼稚園に関しては特に、極端な言い方ですが国立は来ても来なくても構いませんが、私立は経営ですので至れりつくせりのところが多いということもあります。

このようなことから、昨今は一貫した教育をきっちりしてくれる私立の方が人気を集めていますし、小学校に関しては、どうせ塾に行かせなければいけないなら、いっそのこと学区の小学校でいいという方も増えています」とのことでした。

ここの塾には、息子は通っていません。 教室の雰囲気が暗く、楽しく学ぶというよりは「お受験のための勉強」という感じで自分だったら通いたくないと思うだろうなぁという感覚でした。(そういうものなのかもしれませんが・・・)息子は、「問題は楽しかったけれど、あの場所は楽しくなかった」と言っていました。 

でも、聞いてきた話については、かなり考えさせられました。

進学について何も考えず、どこでもいいさぁ~!、と思っている訳ではありません。学力は無いよりある方がいいと思っています。 私はいちおう進学校を出ているのですが、もっと勉強しとけば良かったと思っています(笑)。

とはいえ、私は進学校にもかかわらず大学受験せず、高校卒業と同時にアメリカの大学に行ったので、日本で進学校が目指している大学社会とは無縁でした。得られた物は、大きかったと思っていますが。

息子には、本人が自分の方向を決めようとする中で、選択範囲が広い状態にしてあげたいというだけです。

いわゆる私立と国立附属の幼稚園・・・根本的な方針が違うのかもしれませんが、はやし先生はどのように思われますか?

いつも長くなってしまい、申し訳ありません。
お忙しい事と思いますが、お返事いただければ幸いです。

【はやし浩司よりUY様へ】

おはようございます。

そういうふうに迷われましたら、

(1)現場で直接、園児に接している先生の様子を見ることです!

若い先生が、やる気で生き生きと指導している幼稚園を選んでください。
何よりも大切なのは、その(活気)です。
その(活気)の中で、子どもは、伸びていきます。

とくに若い先生(新入りの先生でもよい)が、大きな声で、率先して
指導している幼稚園は、すばらしい幼稚園です。
先生どうしが、和気あいあいと、楽しそうに指導している幼稚園は、よい幼稚園です。
幼稚園は、看板、つまり園長の謳い文句ではなく、現場の先生を見て選びます。

これは大鉄則です。
園の隅から、遠巻きに観察してみると、それがわかります。

あとの問題は、はっきり言って、どうでもよい問題です。

(2)行ってはならない幼稚園は、先生たちが沈んでいる幼稚園です。
どこかタラタラした雰囲気になっていますから、それがわかります。
やる気なさそそうに、(ただ言われたことだけを、無難にやりこなしている)
というような幼稚園は、最悪です。

(3)またよい幼稚園には、(子どもの臭い)がします。
どこかしこに、その(臭い)がしみついています。
壁には落書きのあとがあり、それを先生が懸命に消したようなあとがあるとか……。
先生が子どもを楽しませようとか、そういう努力のあるなしもみてください。

(4) さらに言えば、園長でも、副園長でも、自ら率先して園児の中へ入って
指導している幼稚園を選びます。
園長が、スーツを着て、ふんぞり返っているような幼稚園には、疑問をもってください。
(スーツを着ていても、子どもたちの手で汚されたようなあとがあればいいのですが……。)

つまり看板にだまされないこと。
どこの幼稚園も、生徒募集のために、看板に四苦八苦しています。
ですから派手な指導方針を並べたり、見た目に派手な教育をしたがります。
もちろん園の方針も大切ですが、それ以上に、この時期、幼児に
とって大切なのは、直接子どもたちと接している、(現場の先生の活力)です。

園長の話など、あまりアテにしてはいけません(失礼!)。
美辞麗句が多いですから……。

これは私の経験からの意見です。

なおいただきましたメールですが、内容を大幅に改変したのち、
HPに収録しますが、お許しください。

最後に、「赤ちゃん返り」「母子分離不安」については、私のHPの中のQ&Aコーナー
を参考にしてください。

はやし浩司






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最終更新日  2008年07月10日 10時53分44秒
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