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楽天・日記 by はやし浩司

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2008年12月03日
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カテゴリ:家族のこと
●12月3日(水曜日)

【兄弟姉妹の確執】

++++++++++++++++++++++

BLOGのほうに、こんな書き込み(相談)があった。
ある女性からのものだった。
年齢は、わからない。

で、その人(女性)は、現在、姉との確執に苦しんでいるという。
その人は姉に会うだけで、情緒が不安定になるという。
その姉は現在、実家で、両親と、3人暮らし。
ときどき電話をかけてきて、「親を介護するために、私はがんばっている」とか、
「犠牲になっている」とか、愚痴(ぐち)を言う。
その愚痴が、時として、1~2時間以上もつづく。
毎月、10万円前後の生活費などを仕送りしているのだが、
「それでは足りない」とも。

そのため法事などで、実家へ帰るのが、苦痛でならないという。
さらに最近では、電話がかかってくるたびに、「姉からではないか」と、
これまた不安になるという。

+++++++++++++++++++

そういう状態になるまでには、いろいろあったらしい。
家庭の事情というのは、複雑。
外から表面的な部分だけを見て、判断してはいけない。
が、かなりの重症である。
といっても、兄弟姉妹で、そういう関係になるのは珍しくない。
おおざっぱにみて、約50%の人たちが、そうであると、私はみている。
反対に、兄弟姉妹が仲がよいというケースは、今、さがさなければ
ならないほど、少ない。

では、どうするか?

この問題だけは、自然体で臨むしかない。
なるようにしかならない。
「兄弟だから……」「姉妹だから……」と自分を縛る必要はない。
(相手は縛ってくるだろうが……。)
自分を縛ってもいけない。

昔からこう言う
『兄弟は他人の始まり』と。

仲が悪いことを、「悪」と決めつけてはいけない。
「仲よくしよう」と考える必要もない。
自分を縛れば縛るほど、窮屈になるだけ。
ストレスもたまる。

むしろ兄弟姉妹のほうが、一度、その関係が崩れると、
他人以上の他人になる。
他人ならたがいに距離を置くことができる。
冷却期間を置くこともできる。
しかし兄弟姉妹となると、それができない。
関係は、ますますこじれる。

兄弟姉妹だけではない。
従兄弟(いとこ)についても、同じ。
が、さらにやっかいなのは、親子。
親をだます子は珍しくないが、世の中には、子をだます親もいる。
そういう親をもったとき、子は、その自我群の中で、悶絶する。

ふつうの苦しみではない。
いつ晴れるともわからない、悶々とした苦しみである。

それにこうした問題には、地域性がある。
たとえば私のワイフは、生まれも育ちも、この浜松市育ち。
7人の兄弟姉妹がいるが、みな、仲がよい。
ほんとうに仲がよい。
何かあると、みな、たがいに助けあう。

が、おもしろいことに、その一方で、従兄弟どうし(=私の息子の代)のつながりが、
きわめて希薄。
交流はほとんど、ない。

一方、私の郷里のG県のほうでは、叔父、叔母、伯父、伯母のつながりが、濃密。
従兄弟どうしのつきあいも、濃密。
(「濃密」といっても、仲がよいということではない。誤解のないように!)
うるさいほど、濃密。
こうした意識のちがいは、その地域だけにずっと住んでいる人には理解できない。

それがわからなければ、外国の人たちとも比較してみるとよい。
日本人の姿が、より鮮明にわかるようになる。

が、意外だったのは、アメリカ人というのは、(家族の輪)をたいへん大切に
しているということ。
二男の嫁のウィルソン一家にしても、みな、仲がよい。
ほんとうに仲がよい。

で、こうしてながめてみると、一般的に、権威主義的な家庭では、親子にせよ、
兄弟姉妹にせよ、その関係がおかしくなりやすいということ。
とくに注意したいのが、悪玉親意識。
親が親風を吹かす家ほど、関係が崩れやすい。
「産んでやった」「育ててやった」「大学まで出してやった」と。
恩着せがましいことを口にする親ほど、嫌われる。
家族の絆(きずな)を破壊する。

一方、親が民主的というか、平等主義の家ほど、兄弟姉妹は、仲がよい。
親が、兄弟姉妹の間に立って、うまくその関係を調整している。
「家族を大切にする」というのは、そういうことをいう。

図式化すると、こうなる。

(まずい例)


↓↓↓
子子子

(好ましい例)
子←→親←→子←→親←→子

日本人は、伝統的に、権威主義的なものの考え方をする。
江戸時代の封建制度の亡霊をそのまま引きずっている。
親絶対教の信者も、多い。

しかし今どき、権威主義など、クソくらえ!

【はやし浩司より、Cさんへ】

いただきましたコメントは、お申し出のとおり、公表しません。
ただCさんの家族構成だけは、紹介させてください。

Cさんの家族構成:

姉(郷里のF県在住、老いた両親と同居)、Cさん(隣のY県在住)、弟(東京在住)。
Cさんの家は、庄屋の流れをくむ、昔からの名家。
弟は、親と決裂。
この20年間、一度も郷里へは帰ってきていない。
近くの従兄弟の家まではくるときもあるが、そのまま東京へ帰ってしまう。
内密にCさんとは連絡を取りあっているが、そのことを知っているのは、
Cさんの母親だけ。
Cさんの父親も姉も、そのことを知らない。

私自身も、少し形がちがいますが、同じような状況に立たされています。
……立たされていました。
しかしあるときから、居直ることにしました。
なるようになれと、自分に言って聞かせるようにしました。
兄弟姉妹だから、……と、『ダカラ論』で、自分を責めてはいけません。
責める必要もありません。

仲が悪ければ悪いで、それでよいのです。
(もちろんあえて喧嘩する必要もありませんが……。)
どの家も外から見ると、みんなうまくいっているように見えますが、内情はさまざま。
兄弟姉妹が仲よくいっている家族など、5つに1つもないのでは?
つまりこれは、あなた自身の心のもち方の問題ということになります。
あなた自身が、自ら作り出している問題ということです。

大切なのは、あなた自身が、自らを家族自我群から解き放つことです。
ひとりで生きていく勇気をもつことです。
もっと言えば、「郷里は死んだ」と、自分にそう言って聞かせることです。
あなた自身が、心のどこかで郷里に依存している。
あるいはあなたは自分が悪者になるのを、恐れている(?)。
それが今、あなたを苦しめている(?)。

あなたにとって郷里は大切かもしれませんが、その郷里とは縁を切りなさい。
あなたの姉があなたの悪口を言っているとしても、気にしないこと。
あなたの郷里は、今住んでいる、Y県Y市です。
そこを中心に、ものを考えればよいのです。
英語の格言にも、『2人の人に、いい顔はできない』というのがあります。
これをもじると、『2つの郷里で、いい顔はできない』となります。
あなたのことを悪く言う人がいたら、言わせておけばよいのです。
どうせその程度の人たちなのですから……。

あとは適当につきあって、それですます。
やるべきことはやりながら、深入りはしない。

が、コツがあります。
いくらあなたの姉が愚痴をこぼしたとしても、あなたは夫以外には、愚痴を
こぼしてはいけません。
少し前に書きましたが、『小言を聞いて、怒るな。怒ったときは、小言を言うな』です。
あなたの姉と接するときは、それを肝に銘じてください。
愚痴を言っても、自分が不愉快になるだけ。
後味の悪さが、残るだけ。
問題は何も解決しません。
解決しないばかりか、かえって人間関係を複雑にすることもあります。

あなたのケースでキー・パーソンは、あなたの弟さんということになります。
ひょっとしたら、あなた以上に、あなたの弟は苦しんでいるかもしれません。
一度、弟さんの立場になって、弟さんと話しあってみることです。
それだけでも、気が休まるかもしれません。

しかしやがてすぐ、この問題は解決します。
今は、遅々として、ものごとが進んでいかないように見えるかもしれませんが、
終わってみると、あっという間のできごと。
水が低い場所を求めて、自然と流れていくように、やがて落ち着くところに
落ち着きます。
大切なことは、ジタバタしないこと。
考えすぎないこと。
静かに時の流れの中に、身を任せます。
郷里の人たちだって、あなたが思っているほど、あなたたがたのことを考えてはいません。
遠く離れているから、郷里の人たちの心がわからないだけです。

あなたにとってはつらいことかもしれませんが、将来、あなたの姉が、独居老人に
なったところで、それはしかたのないこと。
またそんな先のことまでは、悩まないこと。
そのときがきたら、そのとき。
そのとき考えればよいのです。
無駄な取り越し苦労はしないこと!

今は、レベルの高い人たちと交際して、旅行をして、音楽を聴いて、本を読んで、
自分を磨いておくことです。
(映画鑑賞も楽しいですよ。)
その心の余裕が、いつかあなたを救ってくれます。
つまりあなたの姉が、やがてバカ(失礼!)に見えてくればしめたもの。
そのときあなたは、あなたの姉を乗り越え、今の問題を解決することができます。







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最終更新日  2008年12月03日 23時57分03秒
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