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楽天・日記 by はやし浩司

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2008年12月05日
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カテゴリ:家族のこと
●仏壇が入る

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今日、私の家に仏壇が入った。
金仏壇といって、金箔が張りめぐらしてある。
私の家の宗派では、その金仏壇を使う。
見た目には、豪華な仏壇である。
ひょっとしたら、私の宗派は、もとは、公家(くげ)専用?

いや、そんなはずはない。
宗祖は、親鸞である。
どうして親鸞を宗祖とする宗派が、こんな豪華な
仏壇を使うのだろう。

ともかくも、何となく一人前になった感じがしたのは、
子どものころから仏壇を見て育ったせいかもしれない。
家も仏壇があって、一人前?
心のどこかで、ふと、そう思った。

+++++++++++++++++

●心の余裕

心の余裕は、お金の余裕と似ている?
ありあまるほどのお金をもっている人は、多少の損失など、気にしない。
昔から『金持ち、喧嘩せず』という。
おおらかに構えて、ハハハと笑ってすます。
(今の私のように……。←これはウソ。)

一方、その日の生活費にこと欠くような人は、当然のことながら、
お金にうるさい。
こまかい。
お金では幸福は買えないが、お金がないと、不幸になる。
「貧乏」といっても、それには限度がある。
食べ物もじゅうぶん買えないとなると、ことは深刻。
また1か月や2か月なら、何とか耐えられるが、1年、2年となると、
そうはいかない。
それが10年もつづいたりすると、ものの考え方そのものが、ゆがんでくる。
そういう意味で、貧乏は、幸福の大敵。

では心の余裕は、どうか?

恩師の田丸謙二先生は、いつもこう言っている。
「レベルの高い人と交際しなさい」と。

先生の言葉には、2つの意味がある。
ひとつは、自分を高めるため。
もうひとつは、心に余裕をもつため。

わかりやすい例で、説明してみよう。

たとえば音楽。
ときとしてすばらしい音楽に出会ったりすると、聴いているだけで
涙がポロポロとこぼれたりする。
それだけで心がシャワーか何かで、洗われていくかのように感じたりする。
崇高な気分になることもある。
このばあいは、すばらしい音楽が、自分を高めたことになる。

同時に、どういうのがすばらしい音楽で、またどういうのが
そうでないかを知ることができる。
音楽を聞き分けることができるようになる。
つまりこれが(心の余裕)ということになる。
重要な問題と、つまらない問題を、的確に判断できるようになる。
つまらない問題は、つまらない問題として、処理できるようになる。

こんなことがあった。

ある法事に顔を出したときのこと。
1人の女性(65歳くらい)が、孫娘に、お茶を出させていた。
一見ほほえましい光景に見えたが、孫娘の横で、その女性はこう言っていた。
「いいこと、お茶碗の絵柄は、相手の人に向けて出すのよ」と。

今どき、そんなことをこまごまと言う人がいるということ自体、
信じられない。
また絵柄といっても、安っぽい、印刷物。
茶碗12個で、1000円程度。
そんな茶碗に、絵柄もなにも、ない。
私はそれを聞いて、思わずフフと笑ってしまった(失礼!)。

「絵柄」というのは、それなりの絵柄をいう。
一客、数十万円もするような茶碗なら、そういうこともあるかもしれない。
そのおかしさがわからなければ、こう言いかえてもよい。

「自動販売機で買ってきたコーヒーなどを人に渡すときは、
ブランド名を相手側に向けて渡すのよ」と。

心の余裕のない人というのは、そういう人のことをいう。

では、どうするか?

心の余裕をつくるためには、日ごろから、音楽に親しんだり、
本を読んだりする。
いつも新しい情報に接し、見聞を広めていく。
レベルの高い人といっても、そうは出会えるものではない。
そのかわりとして、文化や芸術がある。
それ自体は、何の利益ももたらさないが、利益がないからこそ、
価値がある。

反対にこんな人を考えてみればよい。
朝から晩まで、考えることといえば、小銭を稼ぐことだけ。
他人のために働くとしても、どこか打算的。
他人の目を意識して、そうする。
このタイプの人は、当然、心の余裕がない人ということになる。

言うなれば、心の余裕というのは、いざというときのための
心の貯金のようなもの。
その貯金があれば、いざというとき、動ずることなく、そのことに
対処できる。
そうでない人は、そうでない。
『浅瀬に仇波(あだなみ)』というのは、そういう人をさして言う。
つまりささいなことで、大騒ぎする。

もし今、あなたが平和で豊かな生活を楽しんでいるなら、今こそ、
心の余裕を作るときと考えたらよい。
けっして享楽的になったり、その余裕を浪費するようなことをしては
いけない。
(その点も、お金と似ているが……。)
……とまあ、偉そうなことを書いてしまったが、これは私の努力目標
でもある。

この先、何があるかわからない。
田丸謙二先生は、先日、私にこう言った。
「年を取れば取るほど、健康は不可逆的に悪くなります」と。
60歳を過ぎれば、肉体の健康にせよ、精神、脳みその健康にせよ、
今よりよくなることなど、ありえない。
そうなったとき、自分をどう維持するか。
余裕をもって、それに対処できるか。
それとも狼狽(ろうばい)し、あわてふためくか。
これは私たちにとって、たいへん深刻な問題と考えてよい。






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最終更新日  2008年12月05日 12時18分58秒
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