2494387 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

楽天・日記 by はやし浩司

楽天・日記 by はやし浩司

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
2009年01月28日
XML
カテゴリ:社会時評
●特養ホーム、待機者、全国で38万人(?)


共同通信社の調べによれば、現在、特別養護老人
ホーム(以下、特養ホーム)に入れず、待機している人が、
38万人もいるという。
入所者は現在40万人前後(中日新聞)というから、
ほぼ同じ数だけの人が、入所を希望しながら、入所
できない状態ということになる。
しかしこの「38万人」という数字は、どこから
みても、おかしい(?)。
そんなはずはない!

たとえば近くの特養ホームでも、入所待ちという人が、
100~150人はいる。
私の母のケースでもそうだったが、当初、その数を
聞いただけで、あきらめてしまった。

また実際には、要介護度が4~5の人でないと入所
できないと言われ、申し込みそのものをやめる人も
多いはず。

+++++++++++++++++++++++

記事には、こうある。

「国が社会保障費抑制策を続けてきた結果、需要の高まりに施設整備が追いついていない
現状が裏付けられた」(同、新聞)と。

しかしこの意見も、おかしい。

特養ホームを訪れてみて、まず驚くのが、その「豪華さ」。
「ここまで必要なのか?」と疑問に思うほど、豪華である。
冷暖房完備なのはわかる。
大型のエレベーターが必要なのも、わかる。
地震対策として、耐震性の鉄筋の建物にすることも、わかる。
しかしあそこまで豪華にする必要はあるのか?
私の意見がおかしいと思うなら、あなたの家の近くにある特養ホームを、一度でよいから、
のぞいてみたらよい。

国がいう「社会保障費」といっても、その中身は、施設の建設費。
箱モノ。
そういうことばかりに、金をかける。
が、これでは、社会保障費がいくらあっても、足りない。

また老人たちを利用して、営利を求める組織の多いのには、驚いた。
たとえば要介護度にもよるが、要介護度4くらいになると、年間20万円程度の
補助金が出る。
その補助金を使って、家の改築などができる。
で、私も、母の車椅子の出入りのためにと思って、玄関先にスロープをつけることにした。
が、ケアマネの紹介してくれた業者に見積もってもらったら、ギリギリの20万円!

つまり「スロープをつけるには、いくらかかるか?」という発想ではなく、最初から、
「20万円を使うためには、どこまでできるか?」という発想で、業者は動く。

そのため、手すりを付けるとか、歩行者用にすべり止めをつけるとか、言い出した。
私は、「そんなものは、必要ない」ということで、断った。
断って、自分で、段差のあるところを、コンクリートで埋めた。
その費用、たったの1000円弱!
(砂入りのコンクリート、一袋分。)

つまり社会保障費なるものが、無駄なところで無駄に使われている。
そういう事実をさておいて、「需要の高まりに、施設整備が追いついていない」は、ない。
つまりバカげている!

が、それだけではない。
これはあくまでも私の推察だが、特養ホームでは、面接を通して、ある程度の人選を
しているのではないか。
特養ホームによっては、医療設備がないところも多い。
常駐する看護士の数もかぎられている。
そういうこともあるのだろうが、世話のかかる老人は、敬遠されている(?)。
(だからといって、特養ホームを責めているのではない。
中には夜中じゅう、大声で騒いで暴れる老人もいる。
毎日医師の診断を受けなければならない老人もいる。
世の中、きれいごとばかりでは、動かない。)

一方、去年、オーストラリアで、友人の母親がいるケア・センターを訪れてみた。
町の中のビルの一角にあったが、もともとはオフィスビルであったとか。
病院のように、個室に分けられていた。
(というより、病院そのものという印象をもった。)
友人はこう言った。

「お金のある人は、若いときから積み立てをして、いい施設に入れる。
そうでない(=国の支給する年金しかない)老人は、こういう施設に入る」と。

ついでに言うと、向こうでは、「親は親、子は子」という考え方をする。
日本のように、子どもが親のめんどうをみるという発想は、ない。
……というより、はるかに希薄。
「在宅介護」という発想は、子どもにもないが、親にもない。
「君が少しお金を足して、もう少し快適な施設に入れてやったら」と言いたかったが、
それは言わなかった。

日本の特養ホームを、都会のホテルにたとえるなら、友人の母親の入っていた
施設は、町の雑居ビル。
それくらいの落差は感じた。

話はそれたが、社会保障費が足りないというわけではない。
莫大な予算が、そこに注ぎ込まれている。

2006年度だけでも、国の社会保障費(社会保障給付費)は、89兆1098億円。
国民1人あたり、69万円。
69万円だぞ!
3人家族で、210万円!
4人家族で、280万円!

内訳は、医療……28兆1027億円(31・5%)
年金……47兆3253億円(53・1%)、
福祉……その他、13兆6818億円(15・4%)、
高齢者関係給付金……62兆2297億円(69・8%)(以上、ウィキペディア百科事典)。
(参考:国の国家税収は、約40兆~43兆円。)※

ないよりは、あったほうがよい。
不完全よりは、完全なほうがよい。
それは、よくわかる。
しかしそういう発想だけで、税金を湯水のごとく使ってよいものか。
また使っているから、こういう矛盾が噴出する。

基本的に、日本は貧乏国である。
少なくとも、これからは、そうなる。
欧米にもないような豪華な施設ばかり作って、どうする?
むしろ見習うべきは、日本より貧しい国々が、どのようにしているか、である。

もっと言えば、箱モノではなく、中身。
その充実にこそ、お金を使うべきではないのか。

(注※)……これに対して、日本保険医団体連合会は、つぎのように反論している。

『福祉先進国といわれる北欧のスウェーデンが32.0%、ドイツ28.2%、公的医療保険未整備のアメリカが14.5%なのに対し、日本は13.1%という水準でしかありません。日本の水準はドイツの約半分、スウェーデンの約3分の1しかないことが分かります。
今求められているのは、他の先進国なみに、国力にふさわしい社会保障給付を充実させることです』(同団体・HP)と。

つまりスウェーデンやドイツは、30%前後使っている。
しかし日本は13%に過ぎない。
だからまだ日本の社会保障費は、少ない、と。
しかしこの論法は、まちがっている。

スウェーデンやドイツは、1人あたり、69万円も使っていない。
それにこれらの国々は、ほかの支出を極力、低く抑えている。
「%」だけをみて比較するところが、怖ろしい。

しかしこのままいったら、社会保障費は、1025年前後には、
141兆円(国民所得比26・1%)になるという(ウィキペディア百科事典)。
もうメチャメチャな額といってよい。

それにしても、日本では、公共施設ばかりが、飛びぬけて立派である。
「飛びぬけて」で、ある。
官僚と政治家、それに大手建設会社が、三位一体となって、日本を、
こういう国にしてしまった。
国民は、青息吐息で、苦しんでいるというのに……!

(はやし浩司 Hiroshi Hayashi 林浩司 教育 子育て 育児 評論 評論家 特別養護
特別養護老人ホーム 特養ホーム 社会保障費 日本の社会保障費 社会保障制度
社会保障給付金)



●大丸デパート、出店を断念

++++++++++++++++++++++

市の中心部にあるMデパートが倒産したとき、
私たちは心底、驚いた。
2001年の11月のことである。
が、それから7年。
Mデパートは、そのまま幽霊ビルとなった。
が、これではいけないと、元Mデパートの再開発策が
あれこれと練られた。
結果、一時は、大丸デパートが出店をするという話も
あった。
が、それがこのたび(09年1月)、出店を断念したという(中日新聞)。
折からの大不況が理由というが、実際には、
全国的にみても、デパートでの売り上げが激減している。
この浜松市でも、駅前にあったIYドーも、数年前、
撤退したばかり。

そんな浜松市で、新たにデパートを、という発想そのものが、無理。

Mデパートが再開発されたとしても、また同じ道を歩むだけ。
そんなことは、浜松市民なら、だれでも知っている。
が、市は、「市街化区域の活性化」を、十年一律のごとく叫びつづけている。
それはそれで結構なことだが、そのため、どれほどの税金が無駄になったことか。
一度、自然の成り行きに、町のあり方を任せてみたらどうなのか?

たとえば浜松市では、郊外に、大型店がつぎつぎと進出してきている。
私の住むI町の近くにも、東海イチと言われる、超大きなショッピングセンターができた。
とたん、車の流れが逆になった。
町のほうから、郊外へ車が流れるようになった。

++++++++++++++++++++++

こういうのを「城下町思考」という。
「駅前は立派でなければならない」と。
つまり駅前はその市の看板だから、それなりに立派でなければならない、と。
しかしこれは世界の常識ではない。
どこの国の、どこの大都市へ行っても、駅前というのは、閑散としている。
あたりが工場街というところも、少なくない。
(日本のように鉄道網が発達している国も、少ないが……。)

しかし化粧にいくら化粧を重ねても、化粧は化粧。
(ありのままの市)を見せていく。
そんな勇気も、浜松市には、必要ではないか。

つまりこれは生き様の問題。
一人ひとりの生き様が集約され、それがやがて市の行政に反映されていく。
浜松市が悪いというよりは、私たち自身が、意識を改めていかねばならない。
その意識を変えないかぎり、行政の姿勢も、変わらない。



●ダイハツ・NAKED

++++++++++++++++++

ダイハツ・NAKEDという車がある。
「NAKED」というのは、「裸の」という意味である。
どちらかというと、下品な言葉に属する。
「naked girl」といえば、ズバリ、「素っ裸の女」を意味する。
しかしどうしてそんな形容詞を、車につけたのか。
そのまま読めば、「素っ裸のダイハツ」という意味になる。

そこで家に帰って、もう一度、辞書で確かめてみた。
ほかに意味があるのかもしれないと思った。
しかしNAKEDはNAKED。
ほかに意味はなかった。
(あるいは英語ではない?)

++++++++++++++++++++++

1970年代のはじめ、日産が、セドリックという名前の車を発売した。
それを知って、オーストラリアの友人が、ゲラゲラと笑った。
オーストラリアでは、セドリックというのは、「同性愛者の貴公子」という意味である。
「同性愛者」の代名詞にもなっていた。

こうしたミス・マッチは、ときどきある。
富士通のファコムにしても、そうだ。
「ファコム」という名前は、外国ではまことにもってまずかった。
40年前には、「Fuxx」(ひわい語)という単語の意味を知っている日本人は、
ゼロに等しいほど、ほとんどいなかった。
だからそういう名前にしたのだろう。
で、そののち、富士通は、その名前を変えた。

ほかにもいろいろある。
あるが、そうした大会社の中には、英語のわかる人もいるはず。
どうしてそういう人たちが、もっと声をあげないのか?
「ダイハツ・NAKED」というのは、私の英語力からみると、おかしい。
(それとも私の英語力が、不足しているのか?)

また地元にも、「HARD OFF」という、中古品店がある。
「The Grave」というホテルもある。
「○○ターミナル・ホテル」というのも、そうだ。
また、その学校の校長の退任式を、「○○先生、メモーリアル・パーティ」と
書いていた学校もあった。

それぞれがどういう意味か、近くに外人がいたら、聞いてみるとよい。
(ただし自己責任で! 私は責任を取らない!)

これ以上のことは、ここには書けない。







お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2009年01月28日 09時43分14秒
[社会時評] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.