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楽天・日記 by はやし浩司

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2009年03月06日
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カテゴリ:社会時評


【3】(近ごろ、あれこれ)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

●新聞の投書を読む

(能力主義vs年功序列主義)

新聞(C新聞)を読む。
投書欄に目を通す。
そこに50代のある女性が、こう書いていた。
「こういう不況の時代になると、日本型の年功序列主義のありがたさが
よくわかる。
アメリカ追従の、能力主義、効率主義がよいわけではない。
日本型の年功序列主義のよさを見直そう」と。
中学生や高校生の意見なら、「よく書けている」と評価したかもしれない。
しかし50代の女性の意見としては、「?」。
年功序列主義にしても、能力主義にしても、それは択一の問題ではない。
年功序列主義の中に、能力主義があり、能力主義といっても、そこには、
ある程度の年功序列主義がある。
この大不況の中にあって、「私たちだけはだいじょうぶ」と喜んでいるのは、
おそらく公務員の人たちだけではないのか。
公務員の世界では、完全に近いほど、年功序列主義が徹底している。
そういう人なら、この女性のような意見をもつかもしれない。

それにこの女性の意見には、基本的な部分で、事実認識にまちがいがある。
「こういう時代」とは、現在の大不況のことをいうのだろう。
であるならなおさら、こういう時代に、年功序列主義を貫いていたら、その会社は、
あっという間に倒産してしまう。
あのトヨタだって、あぶない。
つまり「年功序列主義だから、安心」「能力主義だから、仕事を失った」という
視点が、的をはずれている。
またどうしてここに「アメリカ」が出てくるのか?
大不況だからみな、職を失っている。
能力主義だから、職を失っているわけではない。
どうしてそんな簡単なことがわからないのだろう、とまあ、辛らつな批評をしたところで、
この話はおしまい。

繰り返すが、50代の女性の意見としては、「?」。

ついでに言うなら、こういう意見を、私たちの世界では、「つっこみが甘い」という。
俗な言い方をすれば、「浅い」。
ありきたりの意見で、深みがない。
思想として、熟成されたものを感じない。
先にも書いたように、私はこれを書いた女性は、(あるいはその女性の夫は)、
公務員ではないかと思う。
あのバブル景気が崩壊したときも、デフレが進んだときも、また今回の大不況になった
ときも、彼らだけは守られた。
「大不況、どこ吹く風」と。
そういう人たちを守るための年功序列主義であるなら、私はあえて、年功序列主義に
反対したい。


Hiroshi Hayashi+++++++++++はやし浩司





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最終更新日  2009年03月06日 09時31分59秒
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