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カテゴリ:経済
2008年9月11日のWBSで円が対ドル、対ユーロに対して円高になっていることに対して、コメンテーターの伊藤元重(東京大学大学院経済学研究科教授)がわれわれにもわかるやすくマクロの視点で語ったことが印象に残ったので紹介する。
円高にいく可能性を頭の中にいれておかないといけないという。 今の円のレートは過去20年間で最も円安である。 円ドルレートだけみているとそういう意識がないかもしれない。 2つファクターがある。 一つは日本がずっとデフレを10年ぐらい続けてきて、その間にアメリカなんかは物価が少し上がってきているので、実際に我々が感じている105円、110円なんだけど、その後ろに20円分くらい物価のファクターがある。それだけ円安なのである。それからユーロやアジアの通貨が上がっていて、じゃどうかというと、どう考えてみてもユーロとかヨーロッパの通貨は実態に比べて高すぎる。だからどっかではがれて来るとヨーロッパの通貨は下がってくる。 それからドルはものすごい貿易赤字で、将来的には赤字を減らしていかない。そういうマーケットメカニズムが働いていくとどう考えてもドル安にならないと、いわゆるアメリカの赤字は減らない。現実的に80年には起こった。 そうなってくると円というのは、今よりも相対的に円高になる可能性がある。これはけっして悪いことではないが、これまでの10年くらいの経済環境とは輸出企業にとっても国内企業においてもがらっと違ってくる。ひっとしたら今起こっていることは大きな変化のはじまりかもしれない。これから為替は年末まで要注意である。 大変化 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008年09月20日 18時01分30秒
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