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August 15, 2006
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カテゴリ:いいことば
わたしが一番きれいだったとき
街々はがらがら崩れていって
とんでもないところから
青空なんかが見えたりした

わたしが一番きれいだったとき
まわりの人達が沢山死んだ
工場で 海で 名もない島で
わたしはおしゃれのきっかけを落としてしまった

わたしが一番きれいだったとき
だれもやさしい贈物を捧げてはくれなかった
男たちは挙手の礼しか知らなくて
きれいな眼差だけを残し皆発っていった

わたしが一番きれいだったとき
わたしの頭はからっぽで
わたしのこころはかたくなで
手足ばかりが栗色に光った

わたしが一番きれいだったとき
わたしの国は戦争で負けた
そんな馬鹿なことってあるものか
ブラウスの腕をまくり卑屈な町をのし歩いた

わたしが一番きれいだったとき
ラジオからジャズが溢れた
禁煙を破ったときのようにくらくらしながら
わたしは異国の甘い音楽をむさぼった

わたしが一番きれいだったとき
わたしはとてもふしあわせ
わたしはとてもとんちんかん
わたしはめっぽうさびしかった

だから決めた できれば長生きすることに
年とってから凄く美しい絵を描いた
フランスのルオー爺さんのように…ね


出典元 「現代詩文庫20 茨木のり子詩集」
著者名 茨木のり子


とても有名な詩なので、知ってる方も
多いと思いますが、今日は、茨木のりこさんの、
「わたしが一番きれいだったとき」
という詩の紹介をします。

わたしが、戦争の悲惨さや哀しさを
実感として感じることができた詩です。
この詩を読んでわたしが、初めて、
戦争を身近に感じることができました。
とても心に残る詩でした。

今日のおすすめ本 ↓
「人間としてどう生きるか」

渡辺 和子 著

ノートルダム清心学園理事長(2003年現在)の著者が語る「人格論」
といっても、この本は授業でしている話を、そのままテープに
起こして編集した本なので、読みやすくなっています。

学生達に向かって話してはいますが、話の内容は、
かなりきっちりとしていて、これは学生以外の人も読んだ方が
いいなと思われるような話がたくさん書かれています。
キリスト教のシスターなのですが、宗教色はそれほど
出ていないと思います。多少は出てきますが。

とても大切なことが、ぴしっと書かれていて、
とてもいい本だと思います。


■「ぼちぼち日記」↓
>「東新宿「韓国街」のカフェで伝統菓子を食べてみる」


東新宿、新大久保にある、韓国街は異国のような街である。
今、韓国ブームもあって、とても活気がある。
その街の、カフェに入って、伝統菓子なるものを食べてみた。


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Last updated  August 15, 2006 11:00:00 AM
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