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続々・絨毯屋へようこそ トルコの絨毯屋のお仕事記

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April 17, 2015
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今年の帰国時の話。
イーネオヤ展示会で、あるイーネオヤのモチーフに「ピスタチオの花」という記載を見ました。



R-DSC_0610.jpg

このモチーフです。

オデミシュの新しく作られているオヤスカーフに使われているものです。
現行品のオヤの中では、女性たちが重要視しているモチーフのひとつでもあります。


ところで私はこれをずっと「落花生の花」だと認識していました。
その昔、オデミシュのおばちゃんたちに「fistik(フストック)」と言われたからです。
で、そのfistikはピーナッツなのか? と確認した覚えもあります。

私の実家が千葉で、小さいころに家の周辺に落花生畑がありましたので、千葉の名産品じゃん、と頭の中にインプット。

だから「ピスタチオの花」と書かれているのを見て、「あれっ、私間違って覚えていたのかな」と単純にそう思ってしまいました。

トルコ語でピスタチオは「Antep fistigi(アンテップ・フストウ)」で、
落花生は「Yer fistigi(イエル・フストウ)」で、同じフストックと呼ばれるものです。

トルコ語でただ「フストック」と言った場合、健康的で魅力的な女性に声をかけるときにも使われますが、一般的には「落花生」をさします。



話を元に戻すと。
記憶力が乏しいですから「ピスタチオの花」を「落花生の花」と思い込んでいたのですねー。
私の場合、毎度のことですがメモもとらないし、適当な知識と記憶力ですから十分ありえます。

一件落着・・・と思ったのだけど。


・・・・・でもそこで別の疑問が頭をよぎりました。
オデミシュでピスタチオの実はともかく(市場や店で食品として普通に売っていますからね)、花を見ることはあるのだろうか。
その前にオデミシュの近郊でピスタチオの樹を見ることがあっただろうか・・・・。

ピスタチオと言えば、トルコではガジアンテップ、ウルファ、シールトなど南東部が産地です。

女性たちが見たこともない花のモチーフを、その地域で重視し、意味を持たせるっていうのも不思議な話だなあ・・・と思ったわけです。
落花生畑ならありますけどね。


で、私が蒐集しているオデミシュの古いイーネオヤにも1色になりますが、同じようなモチーフがあるわけです。
ということは、新しいモチーフだから他所から引っ張ってきたということもあり・・・・という説明は成り立ちません。

でも、最近「やる気なし子」なので、ピスタチオでも落花生でも別にどうでもいいや・・・なんて放置しておいたのです。


・・・・・が。




すごく基本的な疑問にぶち当たってしまいました。

「ところでピスタチオの花ってどんな花?」

少なくても私は知りません。

覚えている限り見たこともないです。

私たちが目にする殻付きピスタチオって、クルミ同様、柔らかい実の中にある種の部分です。

無題.png


実のつき方の形状から想像すると、雌木と雄木がある、単純な突起物的な構造じゃないかと思います。
で、いろいろ探したのですが、私の探し方が悪いのか、花の画像っていうのが見つからなかったのです。

唯一、それらしきものがこれ。

Pistachio-male-female_lg.jpg



小さな花の詳細を見れば、もしかしたら? とも思ったのですが、
もし100歩譲って、オデミシュにピスタチオの樹があって、花が咲くとして。
村の女性たちが、普通にも見てよくわからないお花の形状を、先っぽを開いてまるでルーペで覗いて、イーネオヤのモチーフに使ったりすることはありでしょうか?


R-DSC_0610.jpg


このモチーフ。
花びらが円状に同じサイズでぐるりと・・・・というのと異なり、後ろに3枚、前に小さいのが2枚、しかも花の中心が中央部より下より。

オヤのモチーフの場合、アイドゥンを除けば、写実的に作られているわけでないので、同じじゃなくてかまわないのですが、どちらかというとラン科とか豆科のお花っぽい。
もちろん正確には花弁の数などが異なりますのであくまでイメージですけど。

imagesVPUHATG7.jpg


ran.png



ただピスタチオの花の構造がどんなのかは知らないけど、イ―ネオヤ・モチーフにピスタチオの花はないんじゃないか・・・って気がしてきちゃったのです。

もう一つ可能性としては、本当のピスタチオじゃなくて、村の女性たちがピスタチオの花と通称で呼んでいるものがあるのかも・・・ってことですね。クレマチスとか?
でも花弁の色と大きさを変えているところが気になります。

気になりついでにガジアンテップまでピスタチオの花をルーペで見に行く旅を慣行することになりそう。
というか、ピスタチオのモチーフの謎をどなたか教えてください。
(それが一番簡単な道・・・・)


・・・・と思ったところで、実はこのモチーフで新しいイーネオヤ・スカーフが作り始められたころのオデミシュでの調査で思い出したことがあって、自分なりに答えを見つけてしまったのです。
これが正解だとしたら、えらい大どんでん返しです。

なんだと思います?
すごく単純です。
そしてヒントは上のイ―ネオヤの画像の中にあります。

これで終わりです。


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Last updated  April 17, 2015 11:43:39 PM
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