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カテゴリ:オヤ旅&ツアー報告
山頂の県境を越え、アイドゥン県からイズミール県に入りました。 ティレに向かう下り道と反対方面にある村への道を進みます。 この道は先がなく、村は道の行き止まりにあります。 周囲は山の斜面で、そこで無花果とオリーブの樹が栽培されています。 あまりにも急傾斜のため、集荷などで木々の間をいったいどうやって人が歩くのか不思議なほどです。 ヒュリエさんのお宅におじゃましました。 お隣に住む義姉妹もお手伝いにやってきていました。 ヒュリエさんのオヤスカーフのチェイズの中身を見せてもらいました。 この地域のイーネオヤは先ほどまで見て回ったアイドゥンの県境の山村と似ているようで異なるものでした。 かといってティレやオデミシュのイーネオヤとも違います。 針運びや構造を見ると他の地域ではほとんど見ることがないパターンであり独特で、見せてくれたオヤの中からカーネーションのモチーフの作り方を教えてもらいました。 花びらが上下に3重に重なっていて、聞いてしまえばなんということないのですが、見た目にどうやって作るのかちょっと考えなければならないものでした。 他の八重のモチーフも基本的には同じ構造ですが、このあと11月に追加取材に行き、謎だったことを解明してきたというオマケの話もあります。 イーネオヤのモチーフは、ある程度経験のある人が見れば、たいていのものがどういう構造になっているのか想像して同じものを作ることは可能です。 ただ、その土地土地の独特の作り方や考え方があり、現場では想像と異なることが行われて、目から鱗の状態になることも多々あります。 それがその人個人のコツであることもありますが、隔離された地域や村などでは全員が行っていることもあります。 イーネオヤの目の作り方は1つです。 でも現場でしか知ることができない、それぞれの工夫を見ることができるのがオヤ旅の醍醐味でもあるのです。 (続く) ---------------------------------------------------------------------- オヤマニアの会の新刊本販売のお知らせです。 アイドゥンエフェオヤ(31点)、アイドゥン(15点)、キュタフュヤ(29点)、カスタモヌ(7点)、ブルサ(29点)、ナウルハン(13点)、エーゲ海地方(22点)など、トルコ各地の貴重なアンティ―クイーネオヤ146点を掲載しています。1目1目が見えるようにに撮影していますので骨董オヤの再現にも参考になるかと思います。 古いイーネオヤはトルコに来ても特定の博物館でしか見ることができません。 博物館レベルの個人所有のイーネオヤコレクションをまとめた世界初無二のトルコのオヤ本です。 1ページに全体画像とモチーフの拡大画像、データとして地域、モチーフ名、素材、サイズが表記されています。トルコのオヤ好きさんはもちろん、レース、手仕事、手芸、民族文化、古いもの、美しいものなどに興味ある人にオススメです。 タイトル:OYA Traditional Turkish Needlelace (日本語・トルコ語・英語併記) オヤマニアの会編 サイズ:21.0×29.7×1.4cm A4版 ページ数:160ページ フルカラー 重量:約840g 発行予定日:2023年7月 ISBN:978-625-99032-0-0 発行元:ミフリ出版 お申込み、お問合せ窓口は ◇オヤマニアの会:instagramまたはe-mail ◇イーネオヤロゼット: https://igneoya-rosette.ocnk.net/ ◇ミフリ:(下のリンクにある)ミフリ&アクチェのショッピングサイトで発売中! ------------------------------------------------------------------ YouTubeの「ikumi nonaka」チャンネルで動画を公開中です。 トルコの伝統手工芸、食文化、生活、牧畜などをご紹介しています。 新着のお知らせがいくように、チャンネル登録をぜひお願いします❤ ikumi nonaka チャンネル ------------------------------------------------------------------ ミフリのショッピングサイトはコチラ↓ ミフリ&アクチェ にほんブログ村 にほんブログ村 その他・全般ランキング お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
December 15, 2023 09:46:56 PM
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