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2017.08.16
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長崎には現川焼き(うつつがわやき)という焼き物がある。
元は1692年から50年ほどしか作られなかった陶器である。

その後、明治になり12代横石臥牛氏により復活したお蔭で、
普通に今では手にすることが出来るようになった。

茶褐色の磁器の様な滑らかな肌に白くて淡い刷毛目が特徴で、
何ともいえない涼やかな雰囲気がある。

家には、河童の画が描かれた酒器揃いがある。
どこかの陶器市で見掛けて、今まで見た事のない器だったし、
何より絵柄が面白いので購入したのである。

店員さんの話では、どこかの市長さんと、この2セットしかないと言う事であった。
幾らだったか忘れてしまったけど、その割に意外に安かったのは、
ネットもなかった頃なので、現川焼きがそれ程名前が知られていなかったのと、
陶器市も既に終盤だったからだと思う。

13代横石臥牛氏の箱書きがある桐箱に入っていて、
夏に使ったらさぞ良いだろうなと思っていたけど、
実は、時々取り出しては眺めるだけで実際に酒席では使った事が無い。

理由は、酔っぱらって割ってしまったら申し訳ないのと、
普段は新物の備前のぐい飲みや湯飲みで酒を飲んでいるので、
その昔に、西の仁清と称された上品な雰囲気が自分の酒に合わず、
嵩のない杯と徳利1本では、何というか飲んだ気がしないからである。


河童の川流れ。
独特の淡い刷毛目の上に河童が描かれていて、まるで水の中の様子を見ているようだ。



13代横石臥牛氏の箱書き。器の裏にもハンコではなく手書きの文字が入っている。
現川焼きのモチーフでは鷺の画が人気で、それだと刷毛目が川面を吹き渡る風のように見える。





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最終更新日  2018.06.28 11:50:22
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