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カテゴリ:カメラ、レンズ、写真
35mmフィルムで銀塩写真を撮ろうとなると、
各ブランドの顔でもあり一番好きな標準の50mmレンズは外せない。 それに加えてもう一本となると、視線を被写体に集中させる中望遠レンズか、 少し俯瞰で見られる広角の35mmが多い。 中望遠の場合はプロやハイアマチュアが見向きもしない、 旧いM42やエクサクタマウントの場合、 中判用のレンズを35mm用に仕立て直したレンズもあったりして、 たとえ写りがヘナチョコでも、それを含めた雰囲気というのがたまらない。 そうは言っても、B級トリプレットばかり降り回しているわけではなくて、 昔はメインで使っていたヤシコンの85~100mmなんかは今でも好きで、 時々は、原点に帰るべくリセットする為に引っ張り出して、 独特の重さと操作感とかファインダーの見え易さに驚いたりしているのである。 思い立って、手持ちの中望遠でニコンFマウントを並べてみた。 左から時計回りにマイクロニッコール105mmf2.8、 フォクトレンダーのアポランサー90mmf3.5、 ニッコール105mmf2.5、旧ソ連製のカレイナール100mmf2.8。 どれも描写には何の不満もない、一級のレンズ。 この中で、旧ソ連製のカレイナールは久しぶりに引っ張り出したら曇ってしまっていた。 バラしてみると絞りを挟んだ前後群の両方に白いクモリを生じているエレメントがあり、 更に困った事に、前群の1枚で内側の周辺が単純なクモリではなく、 表面がザラついて腐食しているものまであった。 どうも、解像度を追及してテッサー型のクルツフリントを置き換えて腐食するという、 一部のレンズと同じ症状が起きていると思われる。 これは、硝材自体の性質でどうしようもないかもしれないし、 恐らく、いずれまた失透する運命だろう。 このカレイナールは、正面の記銘板がプラスチックだったりして安っぽいけど、 開けてみると内部の工作精度は高く、とても緻密な造り込みなのに驚く。 私見で、本来は解像度重視の特殊な用途のレンズだったのではないかと推察している。 *作例は全てカレイナール100mmf2.8(銀塩写真) いずれ再び失透したら、腐食も一緒に進んでいるだろうから、 これがこのレンズの写真の見納めかもしれない。 それでも、元は高性能なレンズである事が分かると思う。 カラマツの向こうに諏訪富士とも呼ばれる蓼科山。 その蓼科山には面白い伝説がある。 樋に水を流して富士山と高さ比べをして八ヶ岳が勝ったのに、 怒った富士山に頭を蹴られてギザギザになった兄の八ヶ岳。 それを見た妹の蓼科山が泣きだして、その涙が溜まって諏訪湖が生れたというもの。 令和元年は久しぶりにカラマツが見事に色付いた。 カラマツの紅葉はかなりデリケートで、夏は太陽にたっぷり焙られて、 まだ青いうちから色づき始めた頃、緩やかに冷えていかないとダメだ。 急激な寒さや霜が来ると、あっけなく真っ黒に変色して散ってしまう。 常緑樹のモミの木の緑と紅葉したカラマツの上にはフワフワとヒツジ雲。 秋も深まり、蓼科山を望む畑の案山子が寂しい。 ここら辺は標高が1000m近いので、山の上の雲の変化もダイナミックなのだ。 夕景の収穫されることのない小さな柿が侘しい。 柿も当たり年があるようで、令和元年はどこの柿も豊作だった。 こういう柿は、いずれ鳥のエサになるので無駄になるわけではない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020.02.29 19:30:06
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