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カテゴリ:時計
1938年生まれの世界的にも名を知られた工業デザイナーであり、
特にクルマのデザイナーとして有名なジョルジェット・ジウジアーロ氏。 美術高校在籍中にフィアットのダンテ・ジアコーザ御大に才能を見出され、 1955年にフィアットのチェントロ・スティーレ(デザインセンター)に入社したのが、 若干17歳の時であった。 4年後に、個人的にクルマの御神体であるアルファロメオ・Tipo33をデザインした、 フランコ・スカリオーニ氏の後釜という事でベルトーネへ引き抜かれた天才だ。 その後、ギアを経て、自ら宮川秀之とアルド・マントヴァーニ氏らとイタルデザインを設立。 日本でもいすゞの117クーペを始め、未公表なクルマを含め色んなコラボを実現している。 やがてクルマ以外のデザインの為にジウジアーロデザインを設立して、 日本でもニコンとかオカムラのデスクとの関りがあったけど、 その中にセイコーとコラボしたクロノグラフ・ウォッチがある。 それは1983年にアナログとデジタルで登場したのだけど、 既に40年も前の話しになってしまった。 それらはアナログなら中心からずれた位置に文字盤があって、 その横に縦位置に配された操作性に優れたクロノグラフの操作ボタンが特徴で、 デジタルなら腕に付けた時に垂直になるように文字盤が傾いていて、 クロノグラフのファンクションはベゼルを回して設定というもので、 どちらも機能と見た目の融合に長けた天才の仕事ぶりが見事だった。 個人的には、ファンクションが押しボタンではなくてベゼル操作という、 低いドーム型で左手に嵌めてクルマのハンドルを握ると、 文字盤が垂直になるデジタルの方が未来を感じさせてくれて好きだった。 以来ジウジアーロ・デジタルは時々復刻されているけど、 最初のオリジナルは40年も前の電子ウォッチ故に、 トラブルが起きれば修理不能となってしまうので、 現用は既に厳しいか使わない方が良いと思われる。 家にあるのは、世紀末の1999年に復刻されたもので、 ファンクションの数は減らされてキンキラキンだったけど、 当時のオリジナルを思い出した上に20世紀の思い出という事で購入。 ベルトのコマ一つのデザインにも拘っているけど裏側はシンプル。 40年を経過して今見ても見事なデザインは、 数あるデジタル・クロノグラフの中でも出色で古びる事がない。 2018年には再び復刻されたけど、 こっちは大分オリジナルに近いものに仕上がっていた。 この世紀末に登場したキンキラキンバージョンは、 パッと見は何というかメーカー公認のパチモンみたいな雰囲気があるのだけど そこはセイコーの看板を背負っている以上、良く見る安物とは段違いの造り込みで抜かりなし。 ジウジアーロにより改めて世紀末に選ばれた色の一番の意味は、 次の新しい21世紀を迎える為のお祝いであり、 機能としては余り使わないファンクションを減らしたのも、 ある意味ではオリジナルからのブラッシュアップともいえ、 あくまでもミレニアム記念としてリデザインしたと思われる。 それにはオリジナルの頃からいつの時代に於いても、 未来の腕時計というイメージを常に纏っていて、 実際に手に取ってみればデジタル特有の軽薄な安っぽさは皆無で、 例のベゼル回転の感触も含めて高品質のデジタルウォッチだ。 21世紀になって四半世紀を迎えようとしている今では、 デジタル腕時計と言えばスマートウォッチが主流になっているけど、 どれも似たようなデザインなのは白物家電レベルで退屈の極みでしかなく、 試しに一つ買ってみたものの数回の使用で止めた。 ここは一つ、傑作のジウジアーロ・デジタルクロノに、 パソコンとの融和性を加えてUSB充電を可能にして、 歩数計や国際時計とか色んなファンクションを作り、 パソコンで必要なものを好きに選べるようにしてみては如何だろうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023.09.30 19:30:08
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