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カテゴリ:政治
「世襲」とは、親の手にしている特定の地位や肩書き、職業等を、その子が引き継ぎ、それによって社会的な権力や権限を得ることです。 従って、厳密な意味で、我が国では世襲議員は存在しません(戦前の貴族院議員は世襲議員でした。) 親も政治家だった2世議員(・3世議員)は多数いますよね。彼らのことを通常、(広い意味で)世襲議員と呼んでいるようですが。 上記の広い意味で言うと、【日本で最大!?の世襲議員】は鳩山民主党代表・ 鳩山総務大臣になるのでしょうか。4世議員だそうです。 ところで、選挙には「ジバン(地盤)、カンバン(看板)、カバン(鞄)」の3つのバンが必要であるとされています。 1地盤 - 選挙区内における支持者の組織(後援会、自身が要職にある団体等)。 2看板 - 知名度。看板のように市中に知られている(目立つ)たとえ。 3鞄 - 選挙資金。札束が沢山入った鞄をイメージしたたとえ。 理想としては、政治家は優れた政策や資質、能力で選ばれるべきとされています。しかし、日本では実際の当落は後援組織の充実度、知名度の有無、選挙資金の多寡や集金力の多少に依存している場合が多いようです。 いわゆる世襲候補の場合、親から受け継いだ後援会、親の知名度、そして親の資産と三バンが全て備わっており、他の新人候補と比べて有利に選挙に臨める条件が揃っています。 最近、「世襲制限」とやらで、地盤を引き継がなければ世襲でないかのような中途半端な議論がなされてます。 「親と違う選挙区から出たので、世襲ではない。」と民主党鳩山代表なども言っていまます。尤も、厳密な意味での世襲議員は我が国には、そもそも存在しないのですが。 しかし、豊富な資金力を持つ有名な一族の2世・3世・4世議員が、地盤を変えただけで「世襲でない」と言われましても、奇異に感じますのは私だけでしょうか?
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