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カテゴリ:本
昨日yahoo newsでイギリスの作家 アラン・シリトーが死去した
というのを知りました。 「長距離ランナーの孤独」とか「土曜の夜と日曜の朝」 などの著作があり、「怒れる若者たち」と呼ばれる体制批判派の 一人で 大戦後の英国労働者階級の人々の生活を鮮明に描いた とされる作家です。 正直言って本の内容はあんまり覚えてないのですが この本が 高3の時の読書会のテーマ本だったので 忘れられないのです。 高校の時の一泊読書会は 本好きな先生方も来られてとっても楽しく、 有意義なひと時だったのです。 ・・ このとき この主人公はまっとうな反抗もできずに 怒ってるだけであんまり意味がない、というような 話が感想として主流だったようです。 そんななかで、 「自分は 心の中の怒りをこのように爆発させられる彼が うらやましい。自分はできなかった(できない)から」 ということを熱く語ったF先生の告白に感動したという 当時高3のMちゃんの話に 後日私は感じるものがあったという、 知らない人にはなんのことかさっぱり な話ですが・・ Mちゃんの感動を私は完全に理解できてない かもしれないのだけれど、 また漠然としたものだけれど 教師として生徒に全力で伝えられたのだと思うと 涙が出る。 試験に役立つような話じゃないんだけれどね。 この先生が亡くなって2週間あまり。 アラン・シリトーは82歳、先生は今年60歳だと思う・・ この年の読書会・・ なぜ「長距離ランナー~」になったかというと 顧問の先生が候補に挙げたブレヒトの「ガリレオの生涯」を 私たちが・・「えー物理か天文学の本~?!」 と拒絶したためでした・・ お恥ずかしいはなしで。 「ブレヒトの本だとも知らず、物理の本だと思った 私があほでしたー!!」 と顧問の先生に20年ぶりくらいしてから謝ったところ 先生はブレヒトについて熱く語ってくださいました。 あの頃はまったくわかりませんでしたが、 20年たったときはおもしろいなと思ったものです。 雨のふる寒い4月の午後に つらつらと書いてしまいました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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