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カテゴリ:本
京都ぎらい (朝日新書)[本/雑誌] / 井上章一/著 つい最近出た本だと思いますが、京都本のところに並んでて、売れてるような気配がいたします。 私は井上章一さんのファンなんでね。 全部は読んでませんが、何冊かは持ってます。 京都以外の人には同じだろうと思われるけど 嵯峨育ちで、洛中の人、特に年よりには嵯峨野やのに京都っていわんといてほしいわ という雰囲気をあじあわされてきたということを、 まあ、延々と(笑)おもしろく書かれています。 単に反洛中意識があるというのではなく なぜそうなじるのかというと、 私に差別意識を植えつけた、 洛中が中心となる地理上の序列意識をすりこませた、 おかげで私は亀岡や城陽を見下すおろかな人間になってしまった からと書かれていますが、 よーくわかります^^ 私も、父はそれこそ洛中の人だったけど 京都府下の町で育ち、滋賀県に住んでますからね〜(笑) 若い人はそうでもないけど、年寄りのばーさんなんかは 阪急電車でさえよう乗らんわみたいなことを言う人もいて 感じ悪っっとよく思ってました。 まあ、そんなことをぐだぐだいうのって、 ほんと小さっ!って話なんですけどね(笑) でも、そういうちょっと屈折した癖のある心情を地盤に 京都をみていくと・・・ということで書かれているのだと思います。 坊さんと舞子さん・芸子さん、お寺のこと、仏教のあるまちということ、 歴史のなかから見えることということも そう思うわ、私もというところがたくさんありました。 京都会館が文観税というお寺への課税で建てられたものだった という話とか、その後の古都税騒動の話もおもしろかったです。 京都で維新を考えるというところで、会津小鉄会の話が出てきたのも なんだか、あっという気がした。 嵯峨が南朝の夢の跡という一節も説得力があっておもしろかった。 そして、最後が圧巻でした^^ ここが書きたかったんかーっていうぐらい^^; (それはないか) 最後の最後、209ページから210ページ。 私もだけど、日頃の疑問というか違和感はこういうふうに 言いあらわすことができるのねと思った。 つまり、国旗や国歌に伝統を感じる人々にもいぶかしく思っている、 どうして近頃の政権はああいうものを国民に押しつけたがるのだろう、 明治政府ができる前の象徴には何も意味がないといわんばかりの現政権には 鼻白むーーというところですね。 「ならばついでに書ききろう」と言って書ききられました。 やっぱり賢いお人やなと思いました。 講演会の機会があれば、聞きにいきたい〜。 私より10歳ほど年上みたいですので、そろそろお勤めなど定年かもしれないし〜 なんて^^;すんません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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