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カテゴリ:山野草
☆秋の七草とは、オミナエシ、オバナ(ススキ)、キキョウ、ナデシコ、フジバカマ、クズ、ハギで、「おすきなふくは」と覚えるそうです。
☆ただし、先日も書いたように、秋の七草は、春の七草のように摘んだり食べたりするものではなく、野の花が咲き乱れる花野を散策し、短歌や俳句を詠んだり、眺めて楽しむものだそうです。 ☆オミナエシ。 ☆オミナエシは、日本全土の山野に分布するオミナエシ科オミナエシ属の多年草です。 ☆オミナエシ(女郎花)の名は、オトコエシより弱々しいから付けられたという説や、「オミナ」は美しい女性の意味で「エシ」は古語の「へし(圧)」で美女を圧倒する美しさから名付けられたというのもありました。(2012年7月29日撮影)。 ☆ススキ。 ☆ススキは、日本全国の山野に自生するイネ科ススキ属の多年草です。ススキ(薄、芒)の名は、すくすく立つ木(草)に由来するそうです。(2012年8月21日撮影)。 ☆キキョウ。 ☆キキョウは、日本全土の日当たりの良い山地や野原に生えるキキョウ科キキョウ属の多年草です。キキョウ(桔梗)の名は、漢名です。(2012年8月27日撮影)。 ☆ナデシコ。 ☆ナデシコは、本州以西に分布するナデシコ科ナデシコ属の多年草です。別名は、カワラナデシコ、ヤマトナデシコです。 ☆カワラナデシコ(河原撫子)の名は、河原に咲くことと、慎ましやかな雰囲気や花が小さく可愛らしいことなどから「撫でし子」になったとのこと。名は河原に咲くからきていますが、実際は河原だけでなく日当たりのよい草原にも咲きます。(2012年6月18日撮影)。 ☆フジバカマ。 ☆フジバカマは、本州・四国・九州の湿った場所に生えるキク科ヒヨドリバナ属の多年草です。 ☆フジバカマ(藤袴)の名は、花の色が藤色で、花弁の形が 袴に似ていることに由来するそうです。(2012年8月21日撮影)。 ☆クズ。 ☆クズは、日本全国の山野に生えるマメ科クズ属の多年草です。荒地や藪で繁茂し、よく見かける蔓性植物です。 ☆クズの根は太く大きくて、でんぷんを含んでおり、葛粉がとれます。クズ(葛)の名は、大和(奈良県)の国栖(くず)が葛粉の産地であったことに由来するそうです。(2012年8月27日撮影)。 ☆ハギ。 ☆ヤマハギは、北海道から九州の山野に生えるマメ科ハギ属の落葉小低木です。 ☆ハギ(萩)の名は、毎年枯れた株から新しい芽を出すので「生え芽(ハエギ)」から変化したそうです。また、「萩」の文字は、草かんむりに秋なので、文字通り秋の花なのでしょうか。(2012年8月21日撮影)。 ☆今年は、じっくりと丁寧な自然観察ができたので、秋の七草を知り、一つひとつじっくりと観察できました。このような野の花を眺め、短歌や俳句を楽しんできた日本人の感性は素晴らしいと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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