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カテゴリ:山野草
☆ウォーキングコースで、毎年秋に見かけるアツバキミガヨランの花です。アツバキミガヨランは年に2度咲きで、10月だけでなく、5~6月にも花茎を長く伸ばして黄白色の花を咲かせるそうです。
☆アツバキミガヨランは、日本には明治時代に渡来した北アメリカ原産でクサスギカズラ科(旧:リュウゼツラン科)ユッカ属の常緑性低木です。キミガヨランの仲間は、北アメリカ大陸の砂漠を中心に40種くらい分布しているそうです。 ☆アツバキミガヨラン(厚葉君が代蘭)の名は、学名(Yucca gloriosa)の種小名「グロリオサ(gloriosa)」の「栄光のある」という意味を「君が代は栄える」と解釈して名づけられたそうです。厚葉は、文字通り葉が厚手であることから。 ☆白い花びらが6枚あるように見えますが、外側の3枚は萼片由来の外花被で、内側の3枚は花弁由来の内花被です。 ☆花を後ろから観察してみました。外側の3枚は、萼片由来の外花被です。 ☆花の中を見ると、6本の雄蕊と先端が3つに分かれる雌蕊が見えます。ただし、日本にはアツバキミガヨランの受粉を媒介する蛾(俗名ユッカ蛾)がいないので、自然環境では受粉・結実しないそうです。 ☆アツバキミガヨランとユッカ蛾について調べてみると、興味深い記述(筑波実験植物園「植物図鑑」)がありました。 ☆アメリカの自生地には、体長1センチほどの可憐な白銀色のユッカ蛾いるそうです。このユッカ蛾の幼虫はユッカの若い種子しか食べることができないので、母親のユッカ蛾は生まれてくる幼虫のために花粉を集めてきて雌蕊につけ、その後で花に卵を産み付けるそうです。卵からかえったユッカ蛾の幼虫は、ユッカの種を食べて成長します。 ☆ユッカ蛾の幼虫が大きく成長でき、ユッカも種ができ子孫を残すことができる。こんな不思議な「持ちつ持たれつ」の関係は、4000万年という気の遠くなるような年月の間続いて来たと考えられているそうです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015.10.22 05:18:52
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