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カテゴリ:樹木
☆自然観察ブログ「しろうと自然科学者の自然観察日記」を始めて7年、連載は連続2,500回を超えました。そこで、「自然観察の振返り」を随時掲載しています。【自然観察の振返り[26]】はモクセイ科の植物です。第7回は、シマトネリコの花と果実です。(2016年7月6日撮影)。
☆シマトネリコは、日本では沖縄に自生するモクセイ科トネリコ属の常緑ないし半落葉中高木です。常緑の樹木ですが、寒い地域では半落葉樹になるそうです。公園樹として利用されるとともに、関東以南の地域では庭木などとして植えられています。最近あちこちで見かけるようになりました。(2016年10月19日撮影)。 ☆シマトネリコの葉は、奇数羽状複葉で小葉は5~11枚、小葉はやや革質で長さ3~10センチ、幅2~4センチの長楕円形、縁は全縁です。シマトネリコは、光沢のある小さな葉が涼しげな樹形を作るので、人気が出てきている樹木だそうです。(2016年6月30日撮影)。 ☆シマトネリコは、雌雄異株で、雄株は花を咲かせることはないといいます。シマトネリコの花期は5~6月で、本年枝の先に円錐花序をつけます。(2016年6月30日撮影)。 ☆シマトネリコの白い花冠は基部でわずかに合着し、4つに分かれています。雄蕊は2本、雌蕊が1本です。(2016年7月6日撮影)。 ☆基部でわずかに合着し4つに分かれている白い花冠、葯が褐色の2本の雄蕊、薄い黄緑色の雌蕊がはっきりわかります。(2016年7月6日撮影)。 ☆シマトネリコの果実は、翅果(しか)です。翅果とは、果皮の一部が羽のように発達しており、風により飛散する果実のことです。ニレ、ハンノキ、トネリコ、カエデなどの果実が翅果です。羽の部分を翼(よく)といい、翼果ともいいます。(2016年10月19日撮影)。 ☆シマトネリコの翅果(翼果)は、長さ2~2.7センチ、幅3.5~5ミリの倒披針形です。(2016年10月19日撮影)。 ☆シマトネリコ(島梣)の名は、島は沖縄などの南国諸島に生えるトネリコ。トネリコ(梣)は、樹皮に寄生するイボタロウムシが分泌する蝋物質を「トネリコ」と言うことに由来します。この蝋を動きが悪くなった敷居の戸溝に塗ると、戸の滑りが良くなるそうです。そこで「戸塗木(とぬりき)」から「トネリキ」に転じ、「トネリコ」の名前になったそうです。(2016年6月30日撮影)。 ☆シマトネリコの花言葉は、「偉大」「服従」「思慮分別」「高潔」「荘厳」です。トネリコ属の植物には、高潔・荘厳などの高貴なイメージの花言葉が多く、トネリコの木が世界樹として神話に出てくることに由来していると言われているそうです。(2016年10月19日撮影)。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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