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しろうと自然科学者の自然観察日記

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2019.09.05
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カテゴリ:山野草
☆8月22日、東京都八王子市の高尾山に植物観察(15回目)に行きました。その内容を紹介しています。オオバコの花です。(2019年8月22日撮影)。
  • オオバコ01.jpg

☆オオバコは、日本全土の日当たりのよい道ばたや荒れ地などにふつうに見られるオオバコ科オオバコ属の多年草です。
  • オオバコ02.jpg

☆オオバコは、踏み固められた道路などにも平気で生え、葉は全て根生し、長さ4~15センチ、幅3~8センチの卵形または広卵形、まれに楕円形と変化が多いのが特徴です。数本の脈が目立ち、葉面が波打っているものも多いようです。
  • オオバコ03.jpg

☆オオバコの花期は4~9月で、根生葉の間から高さ10~20センチの花茎を数本伸ばし、小さな花を穂状にびっしりとつけます。
  • オオバコ04.jpg

☆オオバコは雌性先熟の植物です。両性花で雌性が先に熟して現れる植物を雌性先熟といい、自家受粉を避けるための植物の仕組みです。穂状花序で、最初に白い糸状の雌蕊が伸びてきます。花穂の上の方は雌性期で細長く先が尖った雌蕊が見え、花穂の下の方は雄性期で雄蕊が伸びているのが見えます。
  • オオバコ05.jpg

☆オオバコの花は4枚の萼片と1枚の苞に包まれていて、花序の下から上に咲き上がります。雌蕊先熟なので、最初に萼の間から柱頭が顔を出して受精した後に雄蕊4個が伸び出てきます。
  • オオバコ06.jpg

☆花の中央から白い雌蕊花柱が伸びており、周りに緑色の4枚の萼片が見え、萼の基部に苞が1枚見えます。雄蕊が伸びてくると、萼の先に花冠が開いてきます。
  • オオバコ07.jpg

☆雌性期から雄性期に移ったオオバコの花です。4本の雄蕊が伸びてくるとともに、萼片の中から4つに分かれた花冠が開いてきます。
  • オオバコ08.jpg

☆中央の小花では、先端が4つに開いた花冠が見えます。
  • オオバコ09.jpg

☆オオバコ(大葉子)の名は、葉が広く大きいことに由来するという説や、当て字だという説もあるそうです。中国名で「車前草」と書くのは、車が通るような道でも平気で咲いているからだそうです。
  • オオバコ10.jpg

☆オオバコの花言葉は、「足跡を残す」「足跡」「白人の足跡」などです。「足跡を残す」「足跡」は種子が靴や自動車のタイヤなどにくっついて運ばれ人の行く所に生えることからつけられ、「白人の足跡」は、アメリカ原住民が白人の通った道に生えるセイヨウオオバコ(西洋大葉子)を白人の足跡と呼んだことからつけられているそうです。





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Last updated  2019.09.05 05:19:07
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