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2020.04.28
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テーマ:ニュース(99462)
十九歳の少年五人が、ホームレスをなぶり殺しにしましたね。

面白半分だったのだろう。

ゲラゲラ笑っていたのだろう。

殺す気なんて無かったのだろう。

それゆえに、むごい事件だ。


計画した時刻に集まり、

80を過ぎたじいちゃんに、石を投げつけ、

逃げるじいちゃんを、一キロ近く追い回し、

集団でリンチを加え、虫けらのように殺した。

まったく、殺すに事欠いて、むごたらしいにも程がある。


十九歳といえば、

いっちょまえに、身体は成長期を終え、

いっちょまえに、選挙権を持ち、

いっちょまえに、結婚することが出来、

いっちょまえに、子供を作ることも出来、

いっちょまえに、労働することも出来、

そして、

いっちょまえに、人を殺めることも出来る。

少年? ははは、ちゃんちゃらおかしいっつーの。





「狂人」とはいったいどういう人間のことをさすのでしょうね?

僕の昔の知り合いを思い返しても、こういう頭の狂い方をしてしまった連中が、

どれだけ少年院にぶち込まれたところで、性根から更生するのは難しかったよ。

しばらく更生したフリはするが、一度イカれてしまった頭は、そう簡単に治らない。

彼らの一番恐ろしいところは、どこかしら「自分は狂っていない」と信じているところだ。

逃げ惑う老人を、面白半分に追いかけ回し、なぶり殺しにしておきながら、

殺意はなかった。あれは事故だった。何なら被害者にも問題はあった。

と、しゃーしゃーと思い込めるところが、何より気違いじみている。

いずれ人を殺したことなんかすっかり忘れて、ごく普通の大人になるつもりでいるところが、

取り返しのつかないほど頭が壊れているところだ。

少年ゆえ、名前が出せないならば、せめて保護者の名前ぐらい出してもよいと思う。

酷なようだが、人殺しを育てた保護者の罪は重い。

彼らを「少年」と呼ぶのであれば、責任は保護者にあると思う。


僕は昭和の昔、テレビで未成年による殺人事件のニュースを母と二人で見ていた時、

「お母さん、もし僕が人殺しになったらどうする?」と母に質問したことがある。

すると母は、幼い僕に、迷わずこう答えた。

親として、全力であなたが死刑になる努力をする。

国が死刑にしてくれないのなら、お母さんにも考えがある。


あと、その時、あなたに子供が生まれていたら、

あなたの子供には、手術で子孫を残せない体になってもらう。


そして、最後に冷ややかにひと言。

ごめんね、お母さん、人殺しを愛する自信がないの。 

とのこと。

母のこの、まるでヒトの親とは思えない発言のおかげかどうかは知らないが、

今のところ、僕は人を殺すには至っていない。


もし、娘たちに、同じ質問をされたら、

僕も、同じように答える。

もし、娘たちが人を殺めたら、

迷わず、それを有言実行する。

たとえ我が子といえど、

僕も人殺しを愛する自信はない。


ホームレスをなぶり殺しにした少年五人の保護者たちは、

それでも我が子を許してしまうのであろうか?

それでも我が子を愛してしまうのであろうか?

だとしたら、ぬる~い愛だ。

まったくぬるい。

我が子への愛が、生ぬるいっつーの。



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最終更新日  2020.05.03 06:09:39
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