大変遅くなりましたが、皆様あけおめでございます。
年末にかけてワインを何本か飲んだのですが、バタバタしていて中々アップできておりませんでした。今回は、取りあえず年末の分は置いといて、新年一本目に飲んだワインのレヴューをいたします。
2013年の初めてのワインは、ドゥトゥン2009年、生産者はヴィエ・ディ・ロマンスです。同社最高のシャルドネとソーヴィニョン・ブランを半分ずつブレンドしたこのワインは、ヴィエ・ディ・ロマンスのトップキュベであり、イタリア最良の白ワインの一つでもあります。
さて、感想です。
少しグレー掛かったライトイエロー。グラスからは、バニラに似ているけれど完熟した白桃のような香りに梨や枇杷、金柑など、口に含むとオレンジやパッションフルーツ、パイナップルなどの南国果実の熟れた果実味が存在しています。でもその中にどこか(ネガティブな意味でなく)青みのあるハーブ香、十分なミネラル感やシッカリとした酸を持っているため、とてもよいバランスでまとまっています。
北のイメージも保ちつつ、温かみを感じさせられるこの独特の味わいは、同社の各ワインの共通のものです。しかし、このドゥトゥンの構成の大きさや凝縮感、わかり易い美味しさは、頭一つ分抜けている感があります。