漫画の人誅編から過去編の大部分を削ぎ取り、2時間強の尺に収めた。また少年漫画としては面白い場面も、実写では陳腐になってしまう設定は大きく変えてある。たとえば
呉黒星のビジュアルやその部下たち。原作でも大事な設定はそのままなので、特に違和感はなかった。
もっとも大きな改変は元十本刀の張かもしれない。
漫画では斎藤一にほぼ忠実な部下になっているが、映画ではまだまだ明治政府への恨みを忘れていない。まあそれはそれで映画の展開に合っていて、文句をつける筋合いではないのだけれど。
嬉しい改編。ここで
瀬田宗二郎が再登場すること。夷碗坊なんかが出てくるよりも、彼が出てきてくれた方がヴィジュアル的にもうれしい。まして今度は剣心の味方となれば。
映画には
「オイボレ」も落人群も登場しないし、左之助が国外逃亡するようになった事件も描かれない。そもそもヒロインは死んだのではなく誘拐されただけなのだから、そんなことまで描く必要はなかったのだ。あと実写化する必要があるものと言えば、尺内に収めるために省略した、剣心の過去の物語くらいである。
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