SESAME AND GINGER

いつもの様にラジオ中国語を流していると、ある諺（ことわざ）が耳に入りました。

「一口吃不成個胖子」訳すると「一口食べたぐらいじゃ太れない」ですね。

？？？　これは・・お菓子会社の、甘く危険な誘い文句かしら？
「一口食べたぐらいじゃ太らないから、も少し食べても大丈夫だよ～♪」って事ですか？

残念ながら実際の意味は、「ローマは一日にして成らず」「急がば回れ」でした。
つまり、「太る事」が最終目標です。

昔の中国は、太っている姿が理想だと聞いたことがあります。この諺が生まれた頃は、食糧事情等で、みんな太りたくても太れなかったのでしょう。

そんな考えは、今もまだ、ある年代以上の中国人には浸透しているみたいです。

香港に住んでいた頃、香港人の友達の家に行くと友達母に「そんなに痩せていちゃダメ。もっと食べなさい」と、よく言われましたもん。
お陰で、香港にいる間に３～４キロは太りましたねぇ。（いえ、ホントは毎週のように飲茶を食べに出かけていた私のせいなんですけど）

確か、日本も平安時代の美人の条件は「黒々とした長い髪で太っている事」だと聞きました。
絵巻物に描かれたあの頃の女性は、下膨れのお多福嬢ばかりですもんね。

今も昔も、いずれにせよ、私は美人の条件からは外れていますが


台北では、魅力的な食べ物たちが私を誘い、欲望の赴くまま食べまくっています。
朝ご飯２回とか、一日数回のおやつタイムとか、ね。
それでも食べきれず、自分の胃の根性の無さ（？）を情けなく感じながら帰って来る、ワタクシ。

でも、カロリーの高いものが少ないせいか、結構歩いているせいなのか、私の場合は帰国後体重計に乗ってみても、殆んど体重が増えていません。たくさん食べても体重にも優しい街、台北。

好きだぁ！


写真は、台北は迪化街近くにある佳興魚丸店の、美味し～いプリプリ魚団子を一口したものです。（このお店に付いての詳しい話は　ここ　から）