わたしの部屋

ぐっすり眠れない翌朝は惨めです。何から何までなんだかすっきりしません。
どこへ行ってもどんな場所でも、時には立っていたって
ものの10秒もあればぐっすり眠りにつける・・・

なんていうヤギみたいな方に出会うとまったく羨ましい限りです。

わたしの場合、場所が変わると100％熟睡することが出来ません。
神経が繊細でコマイのです。ですから出張や旅行はあまり好きではありません。

泊まりのゴルフコンペなんか拷問に近いです。腫れぼったい目をしてヨタヨタです。
早く18ホールを済ませて家に帰って寝たい・・・

近頃はみつ児の魂の青年期まで育ったはずの在所でもこの有様です。

と言っても、実家にいた時の何倍もこちらで暮らしているのですから
馴染みといえばこちらが本家です。

さて、一体この不眠状況の原因は何でしょうか？
わたしの場合、場所が変わると精神的興奮がなかなか収まらない傾向があるようです。
何時もと違う雰囲気が全くダメなようです。
音や温度、湿度までもが影響しているような気分です。

環境が大きく影響していることは確かですが、何時もと違う寝具の違いが最も大きいと思われます。
枕なんか小さいくせに、あらゆる思考センターの能細胞に最も近いせいか、合わないと蹴っ飛ばしてしまいそうになります。

できれば普段使ってる枕を抱えて出張したいくらいなのです。

さて、人生の1/3は寝ていると云われる睡眠。
これが快適ならば、このまま一生眼が醒めなくても良いとさえ思える今日このごろ。

良い枕とはなんぞや？
について考えてみましょう。

ワタシはかつて寝具屋の社長と付き合いがありました。
この方、磁気を使った寝具では厚生省の許認可数が日本一だった方。
実に研究熱心です。

寝具屋さんだけに、よっぽど快適な睡眠が取れるんでしょうか？
起床は決まってAM4：30。

起きたらすぐに愛犬の散歩。いいえ、たいしたイヌではありません。
ワタシが見たところ・・・あっ！失礼しました。これ余談です。

兎に角このイヌと近所の小高い公園をダッタッタ～と小走り。
小一時間ほど汗をかいて帰宅したら熱いシャワーです。

朝食は軽くコーヒーにトースト。青汁の野菜を補給するとすぐお隣の工場へ出勤。
懸案の枕の新型の試作に掛かります。

朝から晩まで、時には夢のなかでも枕三昧であるそうです。
そうして世に出した枕は数十万個にものぼりますから、
たとえ枕と言っても馬鹿には出来ません。

この方の行動は一貫しています。一様の仕事が済む夕方6時頃行きつけの飲み屋さんへ
ビールは一本が定番。時々会って話す内容はオンナと枕の事。

「長生き3寸、楽5寸・・・」ニヤリと笑って。ぐび～～っと残りのビールをあおって
おごっそさん・・・とそそくさ帰っていきます。

早寝して明日の枕の構想でも夢ん中で見るんでしょうか？

長生き3寸は・・・枕の高さのことです。

わたしの場合、枕の高さも重要ですが硬さが一番問題です。
羽根枕のような頼りないものまったく受け付けません。

今まで使った枕で一番良い塩梅だったのは
小田原で買った、リバーシブル枕、龍眼石とかいう丸い小石をライン状に詰めた面と裏側はカタワタが詰まったやつ。高さはそう、長生きの方で3寸くらいじゃなかったかなぁ・・・

もう一度巡り会いたいオンナ、否、枕です。

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