カテゴリ:ブラジル産
ブラジル産のアメジストです。 大きさは握り拳ほどと大きめ&重め。 私は、掌サイズの石が中心なので「大きい石」は少ないですが、 その中でもアメジストの大きいのとなると、さらに少ないような気がします。 たぶん一番大きいのはパキスタン産のクラスターで…… たぶん、この石はベスト5~6に入る……かな? たしか、大きいのはだいたいがクラスターかジオードなので、 一つの結晶での大きさとなると1位2位を争います。 画像には「アメジスタ・パウリスターノ」と入っています。 「アメジスタ」はポルトガル語のアメジスト。 発音はアメチストに近いらしいです。 噂に聞いたところでは、以前、「天然石(鉱物?)」の分野で 統一基準を作ろうという話が持ち上がったことがあり、 まずは名前の表記……アメジストかアメシストか。 ブラジルがアメジストの一大産地なのだから、ブラジルの呼び方に従おう。 ……ところがブラジルではアメジストでもアメシストでもなくアメジスタ(アメチスタ)。 しかも日本語発音で無理にアメジスタ(アメチスタ)と言っても通じず、 まだしもアメジストの方が通じるよ、と言う体験談もあったりで、 統一基準話があっさり頓挫した……とかしないとか。 とにかくアメジスタはアメジストの意味。 次にパウリスターノは「サンパウロっ子」というような意味。 東京生まれを「江戸っ子」というようなものです。 その通りでこの石はサンパウロ産。 サンパウロ州はミナスジェライスの南のお隣ですが、 意外に水晶が産出せず(掘ってないのかも)、 アメジストでサンパウロ産というのは珍しいのだそうです。 この石は2005年に海岸山脈あたりにあるバナナのプランテーション内で鉱脈が見つかり、 一年間ほど採掘されたものの、落盤事故などが起こったため採掘されなくなりました。 (最近再開下という話もあり) 大変きれいな石が多かったらしく、ルーズにカットもされたと聞きますが、 写真の石は、色は淡め。 色にもむらがありスモーキーも混じっています。 確かにルースには適さないかもしれませんが、原石としてみた場合は、 どっしりとした形、表面は磨りガラスのようなマットでありながら 内部にはアメジストの濃淡とスモーキーのファントムを持つ、表情豊かな石です。 端っこの部分が透明黄色に見えている部分があり、 もしかしたら、アメトリンでもあるかも。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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