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2008/09/19
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カテゴリ:ブラジル産
突然復活!……ライトニング・クォーツ
マイブーム、なんだかとても気になるぞ、探しちゃうぞというほどでもないけれど興味が復活。よって「」。

先日駆けつけた某石屋さんの即売会で、久しぶりにライトニング・クォーツを選んでしまいました。
ライトニングクォーツはすでに3~4個持っていて、一つはちょっとしっかりした大きさのレーザー・タイプ。
もう一つはライトニング・メルトと呼ばれていた、落雷の衝撃でタンブル状になってしまった変わり種。
ラインナップとしては充実していると思っていたので、しばらくは新たに手に取ることもなかったのですが……。

ライトニング・ニューフェイスはこんな石。
lightning-1

今まで持っていたのが細いレーザー・タイプばかりだったので、幅広ポイントタイプは初めて。
けっこう大きいので、我が家では最大ライトニングの座につきました。

さてこの石、大きさは長さ11センチ、幅5センチ×2.5センチ。
ほぼトップ(先端)に「落雷」したらしく、一つの角に沿うように上から下まで、ライトニング・クォーツ独特の「稲妻模様」の痕跡を刻んでいます。
上の画像では、写っている石の左半分がほぼすべて落雷痕です。

「落雷」したと書きましたが、地表に露出していた水晶に空から直接落雷したわけではありません。
そんなことがおこったら、いくら何でも水晶ははじけ飛んで木っ端みじんです。
地表に落雷した電流が地中を伝わって、水晶に傷跡を刻み込んだ……それがライトニング・クォーツなのです。

水晶は世界各地で産出し、落雷も世界各地で起こるでしょうから、ライトニング・クォーツが各地で見つかっても良いはずです。
しかし、「ライトニング・クォーツ」としてみられるのは、ほとんどがブラジル産。
たまに、別の産地でライトニング? というのがあったと聞くのでブラジル以外にはない!とはいいませんが、産地と言えるくらいの数を算出するのはブラジル・ミナスジェライスのあたり。

これはどうしたことか……。
実は、落雷した場所に水晶が埋まっていたとしても、必ずしもライトニング・クォーツになるとは限りません。
水晶を包んでいる岩盤の特性や、含まれている水の量など、さまざまな条件が重なり合わなくてはならないのです。
ライトニング・クォーツが採れるのはミナスジェライス州でも エスピニャッソ層群に属するコルヴァイル鉱床だ……ということですが、これをもうちょっとわかりやすく書くと、エスピニャッソという山脈中にある崩積鉱床……でしょうか。
崩積鉱床とは、字のごとく崩れて積み重なった……つまりがっちりした岩盤ではなく、やや風化してもろくなった地層のこと。
この、がっちりとした岩盤ではなく、風化して崩れた地層に適度に水がふくまれ、しかもちょうどいいあたりに水晶が内包されていることで、水が落雷の電流を通し、地層がその衝撃から水晶を守った……おおざっぱに言えばそういうことになるようです。

で、このコルヴァイルという言葉、実はほかの石の所でも出てきます。
……レムリアン・シードです。
レムリアンシードを、その命名の由来から個人的に規定すると、カブラル山脈のコルヴァイル鉱床から産出する、表面がうっすらピンク~オレンジで、一面置きの柱面に横筋(レムリアンリッジ)が見られる水晶……となります。
詳しくはこちら

このカブラル山脈とはエスピニャッソ山脈から分かれて伸びる山脈で、その分かれ目がちょうどディアマンティーナのあたり。
……ということで、ごくまれに「ライトニングのレムリアンシード」が見られるのも、頷ける話なのです。

話を戻します。

なぜ、今回このライトニング・クォーツを選んでしまったのか。
その決め手は内部のひびとミスト。一見ライトニングとは関係ない部分でした。
最初、派手な落雷痕に目を引かれ、「おお~、溶けてるねえ」などと、なでなでしていたら、ふと水晶内部のクラックが気になりました。

lightning-2
このひび。
ある角度から見たら、まるで大気の中の吼え猛る力が収束し、一条の光の龍となって大地に走る、稲妻のように見える……。
内部に散らばる、破片のようなひびは、実はあまり見かけないような気がする。
似たものを強いてあげるとすれば、実はこちらのライトイング

こちらのライトニングは、おなじみの落雷痕とは別に点状の小さな落雷痕が別にあり、内部のミストと破片状のひびがそこから筋状に伸びていることから、もしかして水晶表面だけでなく、内部にも電流(または落雷の衝撃)が流れたのではないかと想像した石でした。

では、これは……?
石をじっくり見てみると……あった。
目立たないけれど、同じように小さな点状の落雷痕。
点


角度を変えると、この点状の落雷痕からミストやひびが筋状に伸びているように見えます。
一つだけならば、単なる想像の域を出ませんが、二つの石が共通のの特徴を持つならば、想像は推測となり、意味を持ち始めます。
この石、表面だけでなく内部にも落雷の跡を残しているのかもしれません。
(結構まじめに主張してみたり)





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Last updated  2008/09/19 10:42:33 PM
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