テーマ:ワイン大好き!(30879)
カテゴリ:オーストリーワイン
ポルトガルと並んで記事に気合が入っているオーストリーワイン。出会いは地元の酒屋さんで、グリュナー・フェルトリナーのワインでした。アルザスやドイツの白が好きということもあり何の気なしに買ったもので、その辛口でミネラリーな味わいとお寿司(スーパーのですが^^;)、特に鯛の握りとの抜群の相性に驚かされました。
今回はオーストリーワインいついての現時点での知識を整理しようかと思います。 ~エトセトラ~ ・昨年、国名表記が変更された。オーストラリアと間違えられることの防止のためだそうで、オーストリアからオーストリーになっている。 ・北海道よりやや小さい程度の国土面積しかないため世界のワイン生産量に占める割合は1%程度。しかも、その少ない量のワインをほとんど国内で消費してしまうためお目にかかりにくい&値段が高めということに>< なお、作られるワインはドイツ同様ほぼ白だが、最近はやはり赤の生産量が増えてきている。 ・フランスのボジョレー・ヌーヴォーやイタリアのノヴェッロのように「ホイリゲ」(ドイツ語で今年という意味のホイヤーから転じたもの)という新酒を飲む風習がある。 なお、同じホイリゲという名前で首都ウィーンにある(世界でも珍しく首都にブドウ園が沢山あります)幾つかの作り酒屋がワイン酒場をやっている。 ここでは、簡単な料理(セルフサービスです)とともに、自ワイナリーのホイリゲやその他ワインを飲むことが出来る。辛口ワインをミネラルウォーターや炭酸水で割ったミッシュンクやゲシュプリッツ、発酵途中のワインシュトゥルムといった飲み物もあるそう。 ・楽天で扱われているホイリゲでも行われている醸造法で、混植混醸(ゲミシュター・サッツ)というものがあり、これは、同じ畑に幾つものブドウ品種を植え、それを混醸するもので昔ながらの醸造法。今では、オーストリーとアルザスの一部にしか残っていないとか。 ~代表的生産地~ 1、ヴァインフィアテル オーストリー北東部の広大な地域。クラシックなグリュナー・フェルトリナーのワインを造り、ゼクトの有力生産地でもある。土壌はレスと黒土。 2、クレムスタール 数百年にわたるワイン作りの歴史を持つ土地。しかし、新しいスタイルのワイン作りも行っており果実味の凝縮したタイプの白等も作られている。熟成した白も見られる。土壌は原生岩やローム、レス。 5、ヴァッハウ 押しも押されぬオーストリーの、いや、世界でも有数の銘醸地。ドナウ渓谷の極めて急勾配な斜面にケラーベルクやフォン・デン・テラッセンといった優れた畑を有し、FXピヒラーに代表される優れた生産者が生産を行っている。主要品種はリースリングとグリュナー・フェルトリナー。 4、ドナウラント 世界的にも有名なドナウ川の流域地帯。ドナウ渓谷の急斜面とレス、石灰の土壌により果実味と酸の強いワインが出来る。また、赤ワインも作られる土地。 5、ウィーン 首都ながら、郊外のドナウ川周辺の森林地帯の斜面でフレッシュな白ワインが作られている。土壌は粘板岩、玉石、レス、ローム。 6、ノイジードラーゼー ノイジードラーゼー湖畔の日照量に恵まれた地域。特に、秋にも日照量がさほど衰えず、白赤ともに力強いものが作られる。 しかし、この土地の特徴はなんと言ってもノイジードラーゼー湖からの風によって貴腐菌が極めて付きやすいこと。クラッハーに代表される優れた貴腐ワインが生まれる。 7、ミッテルブルゲンラント ノイジードラーゼーから南へ行ったところにある、オーストリーにおける赤ワインの一大産地。重いロームの土壌を持ち、丘陵地帯となっている。 また、さらに南下したところにあるズュートブルゲンラントでも赤ワインの生産が盛ん。 8、ズュートシュタイヤーマルク 丘陵の多い、オーストリー南東部の土地。その特徴として、オーストリーの乾燥した涼しい気候だけでなく地中海性の温暖な気候の影響も受けていること。フレッシュでフルーティーな白ワインが出来、ソーヴィニヨン・ブランが作られている。 9.ヴェストシュタイヤーマルク わずか432haしかない栽培地域が特徴。ズュートシュタイヤーマルクと同じく丘陵地帯。土壌は片麻岩と粘板岩。 代表的ブドウ品種 黒ブドウ ブラウフレンキッシュ、ツヴァイゲルト(これらはカベルネ・ソーヴィニヨンやメルロー的)、ブラウブルグンダー(ピノ・ノワールのこと)、サン・ローランといったものが特徴的。また、カベルネ・ヴィニヨンやメルローといった品種も作られている。 白ブドウ 何といってもグリュナー・フェルトリナー。オーストリーで作られているブドウの実に36%を占める、この国の固有品種。また、リースリングやヴェルシュリースリング、シルヴァーナーやツィアファンドラーといったドイツ系のブドウも多い。一方、ソーヴィニヨン・ブランやシャルドネも作られている。 ~等級について~ ・ドイツと同じようなもので、大きく分ければターフェルヴァイン、クヴァリテーツヴァイン、プレディカーツヴァイン。 ・ターフェルヴァインの中に原産地明記のラントヴァインが、クヴァリテーツヴァインの中に補糖禁止のカビネットがある。 ・プレディカーツヴァインのなかには糖度順にシュペートレーゼ、アウスレーゼ、ベーレンアウスレーゼ、アイスヴァイン、シュトローヴァイン(3ヵ月以上藁や葦の上で乾燥させたブドウを使用するもの)、アウスブルッフ、TBAがある。 また、ヴァッハウにおいては補糖禁止の辛口ワインに付き独自の等級を持ち、下からシュタインフェーダー、フェーダーシュピール、スマラクトとなる。 主なインポーター アルコワイン AWA:http://www.winesfromaustria.jp/awa.html エーデルワイン:http://www.winesfromaustria.jp/edelwein.html 五枚橋ワイナリー:http://www.winesfromaustria.jp/gomaibashi.html 関連書籍 オーストリアワインガイドブック お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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