テーマ:ワイン大好き!(30234)
カテゴリ:その他の国
前回のシャルドネに続いて今回もイコンです。実は、値段も手頃と言う事でスーパーで色々買って飲んでいますので、ちょっとシリーズとして続きます。 ライナイ・リースリング2015。ハンガリーでは、1994年に制定されたワイン法で22地区の産地が定められているのだそう。イコンのあるバラトンボグラールは、白ワインの産地として有名なようです。本ワインはライナイ・リースリングとありますが、ライナイとはライン地方を指す言葉だそうで、イタリア系リースリングも栽培しているハンガリーでは、そちらと区別するために付けているようです。 価格は、1400円程度で現在楽天内にもあります。 色は薄い麦わらといったところ。青みがかった、というようなタイプよりは黄色の印象があるでしょうか。 香りはやはりフルーティ。グレープフルーツ、ミカン、スイーティといった柑橘のニュアンスがよく出ており、そこにリンゴや、熟した白桃の雰囲気が加わります。ただ、勿論それだけではなく、ミネラルやフローラルといったものや、乾燥タイムやローリエなどのハーブっぽさ、それに、白コショウ的なスパイス感も感じられました。あと、蜜っぽさも少々。 味わいは、華やかな香りの印象とはちょっと趣の違うドライなもの。果実味の印象も当然ありますが、柔らかく繊細なものです。そこに、アタックの段階から果実味と拮抗・調和を見せ、後口にかけて伸びやかな、しっとり系も力強さのある酸が乗ってきます。また、少々の苦味もあったでしょうか。ボディは透明感のあるライトボディですが、ハリがあり、ライトなりの骨格も感じられパリッとした印象でした。 食事との相性で面白かったのは、ケンタッキー・フライド・チキンが結構いいつまみになったこと。オーストリーやドイツなどではフライドチキンに白ワインと言うのはよくあるという事で、ちょっと脂強いかなと思いつつもオリジナルチキンを試してみました。 すると、酸がしっかりあり、後口には苦味も少々あるおかげか脂の印象に負けず、皮のスパイシーさともワインのハーブやスパイスのニュアンスが馴染む感じに。そして何より、肉の部分の旨みとワインの味わい、クリアーな質感が丁度良く馴染みます。鉄っぽい旨みもちょっと引き出してくれさえしたかも。 あとは、例のごとく海鮮系を合わせてみましたが、こちらでも、脂の乗ったブリ刺しが非常にいい相性でした。このワインの要素は脂の旨みをよく引き出してくれるようです。あと、巻き寿司と合わせますと、酢飯の甘みやネタの味わいは勿論、海苔の風味が結構馴染むのが驚きでした。ワインの香りにヨード系の雰囲気は感じなかったのですが…。 こちらも、食事に合わせやすく、華やかさもある日常の食卓に合わせやすいワインでした。一方、ワインそれ自体の香りや味わいのバランスも面白いですし、結構脂との相性もいいので、例えばコース料理に1本で合わせながら楽しむ、なんてことも出来てしまうかもしれませんし、ワインを中心に献立を考えるのもよさそうです。 リースリングも色々ありますが、ドイツのものともオーストリーのものともまた違う雰囲気を持っているように思います。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017年08月31日 22時43分09秒
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