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ワインヲタ入門生のチラシの裏

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2018年07月05日
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カテゴリ:日本ワイン
  • KIMG3489.JPG

5月に行いました天ぷら屋さんで甲州飲み比べ会。そこで飲んだ甲州も今回で最後です。独特の造りをするメルシャンのきいろ香シリーズの、スペシャルキュヴェになります。
甲州きいろ香・アン・オマージュ・ア・タカ2012。生産者はシャトー・メルシャン。そのメルシャンが、2003年に甲州の試験醸造中に発見した香り物質の調査をボルドー大学の富永敬俊博士に依頼、それがソーヴィニヨン・ブランのものと同じだと同定されました。その後、同香りの出し方をメルシャンと富永博士が研究、甲州きいろ香シリーズの発売へとつながります。
本ワインは、特別よいヴィンテージとなり、上記香り成分も多くなった2012年のブドウを用い、2008年に亡くなられた富永博士へのオマージュとして作られた特別なキュヴェです。価格は、4700円程度ですがやはりもう売っているのは見かけませんね。

は明らかに黄色と分かるツヤ感のある色合いです。リリース当初の薄いそれとは大分感じ変わってますね。

香りは、開けたてはみかんっぽさにスイーティなどの緑の柑橘が加わりつつ、軽いフローラルさやオイリーさがあるといった所。それが、時間と共にキウイフルーツを思わせる華やかなニュアンスがパッと開きます。レモンやグレープフルーツ、開けたての頃から居るスイーティといった柑橘っぽさもありますが、キウイ的雰囲気が軸で各要素が爽やかな甘さで一体感を持っている印象。また、少々のハーブっぽさやミネラルの気配も。

味わいはやはり熟成してより落ち着いた、バランスの良さを感じるものとなっています。穏やかな果実味のアタックがふわっと広がりつつ、それにリリース直後に比べまして大分柔らかくなった酸が伴います。酸の方がやや強くはありますが、概ね同じくらいの印象。ボディはミディアムライト程度。若い頃の硬質さは無く、こちらも柔らかさ、それにしなやかさを感じる質感でした。

会では、アナゴの辺りから飲み始めました。
そのアナゴとの相性は非常によく、開けたての柑橘感、開いてからの華やかさどちらもアナゴの香り、衣の風味によく合います。また、旨みが濃い、しかし優しい拡がり方をするアナゴでしたので、ワインの味わいの方とも無理なく馴染んでくれました。
稚アユの天ぷらともよかったです。こちらとは、特に開いてからのキウイ的な華やかな香りが、稚アユ独特のニュアンスと相まってより深く、重畳的に。今回のマリアージュのハイライトと言っていいものとなりました。

このワインは、リリース当初の2013年に京都で行われたセミナーでも飲むなど、何度か若い頃のものを飲んでいますが、今回のものはその頃のフレッシュな印象とは大分雰囲気の違うものとなっていました。6年の熟成を経て、より優しくも決して弱くなく、華やかさを感じさせてくれ、甲州と言うブドウのポテンシャル、可能性に触れられたように思います。素晴らしいワインでした。

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最終更新日  2018年07月08日 09時10分15秒
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