テーマ:ワイン大好き!(30885)
カテゴリ:オーストリーワイン
先月行いましたベトナム料理とワインの会のワイン、続いてはオーストリーのオレンジワインです。 エイン・クアンタム・カオス2017。生産者クアンタム・ワイナリーはオーストリーのヴァインフィアテルにあります。2010年創業の新しい生産者で、栽培面積も少ない小さなガレージワイナリーであることから、クアンタム=最小単位量子の名前を付けたのだとか。畑では灌漑・剪定などもあまり行わず、醸造時は野生酵母を用い無濾過・無清澄、酸化防止剤も無添加かごく少量に抑えるという自然派で、ビオロジックとビオディナミの両方を実践しています。 セパージュは、グリューナー・フェルトリナー、リースリング、ローター・ヴェルトリナー、フリュアー・ローター・ヴェルトリナー、ピノ・ブラン、ヴェルシュ・リースリング、トラミナーの7種をゲミシュター・サッツにしています。カオスと言う名前は混植混醸から付けたそう。価格は、4190円程度。 色は典型的オレンジワインの色合いです、明るいオレンジで、少々の濁りも感じます。 香りは、オレンジピールにミカンやキンカンといった、やや濃いめの黄色い柑橘のニュアンスがありつつ、そこに若干の蜜っぽさ、ハチミツといった要素が加わります。また、黄色い花、それに白胡椒、オリエンタルスパイスといったスパイシーさ、乾燥ハーブ、カリン、ベッコウアメ、微かな土っぽさ?といったようなものも感じられました。 味わいはバランス型。アタックには果実味は柔らかく広がりますが、すかさずそこにじわりと酸が出てきます。また、後口にかけては流石オレンジワインと言うべきかほんのりと渋味も。ボディはしなやかなミディアムで張りとなめらかさあり。 会では、青パパイヤのサラダの辺りで開けてみました。やはり、サラダの甘みに果実味がよく馴染みますし、しなやかな質感とパパイヤやニンジンのシャキッとした食感の相性も良好です。 その他、ゆで豚についても、魚介系のソースを使うと匂いに負けますが、スイートチリ系のソースならその甘味や豚肉のコクによく合いますし、牛肉のブドウの葉巻き、鶏肉のヨーグルトラーチャン包み焼の香りや味わいにも行けます。 ただ、このワインが一番嵌ったのは海老のマヨチリソース。ソースの甘みとまろやかさに対しワインの果実味やオレンジであることによるある程度の厚みが丁度いいですし、そこにエビのプリッと感や甘味が加わることで味わいの深み、立体感と言うものが一気に出ます。 マヨチリソースの色合いは、マヨの白とチリソースの赤でオレンジ色だったのですが、やはり色で合わせるのは手堅いのかと思わせてくれる相性の良さでした。チリソース由来のスパイシーさとも噛み合っていたかも。 また、このワイン、オレンジな自然派ながら非常にバランスがよく、渋みも程々でキレイさを感じるものでした。その辺り流石オーストリーだなと言う所でしたが、単体でも美味しく飲めてしまうという声も聞かれました。 クアンタム・ワイナリー エイン・クアンタム・カオス 2017【オーストリア】【白ワイン】【750ml】【ミディアムボディ】【辛口】【オレンジワイン】【酸化防止剤無添加】 カオスと言う名前からどんなワインだろうと思ってしまいますが、実に綺麗な1本でした。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019年04月01日 22時57分10秒
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