カテゴリ:銀輪万葉
<承前> (その1)
前回は高取川を渡る処で終りました。手を取る妹もなき銀輪散歩にてあれば先を急ごう。高取川は畝傍山に添うようにその西側を流れている。甘橿の丘が飛鳥川を帯にしているなら、畝傍山は高取川(檜隈川)を帯にしているのだ。川沿いに走って近鉄線を渡り、右手に見える森が第3代安寧天皇陵である。
日本書紀・神武天皇即位前紀庚申年の条に「辛酉年の春正月の庚辰の朔に、天皇、橿原宮に即帝位す。」とあるによる。 安寧天皇陵から南東に行くと第4代懿徳天皇陵であるが、その陵の背後の道を行くと畝傍山に登る道がある。いくつかある登り口の一つであり、先にちょっとした広場がある。そこで、おやつに買って来たパンを食べる。卯年正月ということで洒落のつもりでウサギのパンを買って来た(笑)。 懿徳天皇陵正面に回り、懿徳陵にご挨拶したる後、橿原神宮の西脇入口の鳥居から神宮境内へと入る。 ここを入って行くと神饌田(しんせんでん)があり、その先が深田池。神宮の拝殿とは池を挟んで対岸に出る。
祭典に当たって神前にお供えする物を「神饌」と呼ぶが、この田の米を神饌としてお供えしているのである。 池を廻って正面に回ると、おばあちゃんに連れられた3才位の子供が鴨にパンの欠片を投げ与えていて、鴨が沢山集って来ていた。 橿原神宮正面の鳥居を出て左(北)へ1kmほど行った処に神武天皇陵がある。
神武天皇陵は道路から砂利道を踏んでかなり奥まで歩かなくてはならない。 神武陵から更に北へ500m行くと第2代綏靖天皇陵がある。
以上で、本日の銀輪散歩は終了。橿原神宮前駅に戻ると午後3時20分。所要時間2時間余の短い散歩でした。
今回も最後までお付き合い下さり有難うございました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[銀輪万葉] カテゴリの最新記事
|
|