偐万葉田舎家持歌集
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本日は敬愛する故智麻呂氏のご葬儀に参列してまいりました。 葬式は午後1時から日本キリスト教団小阪教会にて、同教会のN牧師先生の司式により執り行われました。 コロナ禍ということで、家族葬で執り行われましたが、若草読書会のメンバーでは、凡鬼・景郎女ご夫妻と槇麻呂氏とヤカモチの4名が参列しました。 景郎女さんのお姉さまの敦郎女さんや福〇さんなど、小阪教会関係のお方も少数ご参列でした。画家の家近氏もご参列でした。 コロナの所為なのかどうか存じませんが、火葬場の受け入れもひっ迫しているようで、予約が18日午後3時の枠しか取れなかった関係で、15日夕刻からご遺体は日本キリスト教団小阪教会に安置されることとなり、16日、17日にご遺体にお別れをする時間を設けることが可能となり、どうしてもというお方は、この両日にお別れをされたようであります。 16日午後3時に納棺式が行われましたが、これには、小万知さん、槇麻呂氏、ヤカモチの3名が若草読書会関係で参列させていただきました。 葬儀は午後1時からということなので、最寄り駅の近鉄・河内小阪駅前の何処かで昼食を済ませてから小阪教会に向かう予定にしていたところ、昨夕に奥様の恒郎女さんからお電話があって、ご家族の皆さんは午前11時半から教会で昼食をとるようにしていて、ヤカモチさんの分も手配済みなので、それに合わせてお出かけいただけるでしょうか、とのこと。 厚かましくも、お言葉に甘えさせていただいて、ご家族の皆さんと昼食をご一緒させていただきました。 少し、早くに家を出てしまったので、小阪駅近くの喫茶店で30分ほど珈琲で時間つぶし。 スマホを取り出してみると、偐山頭火氏からのメール着信があり、葬儀への参列は差し控えるが、火葬場へと向かう霊柩車を途中で見送りたいので、走行ルートと出棺の時刻を教えて欲しい、という内容。 教会に到着して葬儀社の方にルートと出棺予定時刻を確認して、同氏に電話連絡。予定よりも少し遅れての出棺となったが、無事に同氏もお見送りができたようで、何よりでした。 (小阪教会) 会堂に入ると、お花がいっぱい。 若草読書会一同でも供花させていただいたが、仏式などのそれとは違って、キリスト教式では、花には名前が付されず、別の場所に名前が掲示されるだけなので、どの花が読書会のそれなのかは分からない。 (会堂内部) (同上) 棺の周りは、花、花、花である。 花を愛し、沢山の花の絵を描かれた智麻呂氏、きっとご満悦であったことだろう(笑)。 (同上) 棺の前の献花台の十字架も花の十字架である。 智麻呂氏には花がよく似合う。 (献花台を飾る花の十字架) (ご遺影) 遺影の笑みも素敵です。 いつもの、あのお優しい智麻呂スマイルである。 教会の前庭には、智麻呂氏の大好きな花の一つであるスイセンも沢山咲いていました。 (前庭のスイセン) キリスト教会の前庭にホトケノザというのも何やら愉快であるが、智麻呂氏は、このような小さな野の花もよく描かれました。 (同上・ホトケノザ) キリスト教会での葬式は、礼拝形式で行われる。 キリスト教式のお葬式に馴染みのないお方のために、その式次第を、参考までに下に掲出して置きます。 (故智麻呂氏葬式次第) (同上) (同上) 最後に、喪主の恒郎女さんからのご挨拶があり、参列者による献花に続いて参列者各自が千切り花を受け取ってそれを棺にお入れするお別れの時間である。そして出棺。 誰からともなく、また逢う日まで~、また逢う日まで~、神のお守り~なが身をはなれざれ~の讃美歌の歌声。これに送られながら棺は会堂を出て霊柩車に。 火葬場は、コロナ禍ということもあって、遺族10名が付き添えるだけとのことで、ヤカモチもその一員に加えていただき、N牧師と全10名が車三台に分乗して、霊柩車に随行。 火葬場建物内で、お祈りと最後のお別れ。 ご家族の皆さんは、ひとまず小阪教会に戻られて、骨上げまでの時間待機されるのだろうが、ヤカモチの自宅は火葬場からは徒歩20分余程度の近距離なので、そこで皆さんとはお別れして、ブラブラ歩いて帰ることとしたのでありました。 上は、ご会葬御礼のご挨拶状に添えられていたもので、印刷されている絵は、御所市の梅の絵で、智麻呂氏の絵画作品全2004点のうちの2000点目になる節目の作品である。 偐山頭火氏が、恒郎女さんのご実家のある御所市で購入してお持ち下さったものを智麻呂氏が絵にされたものであるが、恒郎女さんにとっても思い入れの深い絵になっているのでしょう。 恒郎女さんほかご家族の皆さまにお疲れが出ませんように、神のご加護と慰め・励ましがどうぞありますように。
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プロフィール
けん家持
養老2年(718年)の生まれゆゑ、年令1306才(養老元年生れ説だと1307才)。銀輪歌人、偐家持(ニセヤカモチ)。若草の里の読書会に屯しています。時に「まっ黒の走子」。時に「偐定家」。時に「筆蕪蕉(不精者)」であります。また、時々は偐家持美術館のヤカモチ館長でもあります。自転車(銀輪)であちらこちらを気ままに散歩し、花を愛でたり、虫と遊んだり、万葉調の歌(と言っても大抵は戯れ歌)などを作ったりしています。
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