きのうの夜、映画『プロデューサーズ』(The Producers) を見ました。
ミュージカル映画。 来週もう一度見たい。 9・11事変の年、ニューヨークに長期出張してましたが、 ミュージカルのなかでも The Producers だけは絶対に切符が買えない すごい人気でした。 どうしてそんなに人気なのか、筋書きを聞いても腑に落ちなかったけど、 いや、この映画をみて納得です。 げらげら、くすくす、ごひゃひゃんと、いろいろ笑いたかったけど、 映画館の客の入りが悪くて20名ほどしかいなくって、 さいしょの30分くらい、しーんとして見てるので ちょっと困った。 そのうち、後ろにいたアメリカ人が笑いを解禁してくれて、 ようやく人心地がした。 ああ、この映画、米国で見たら笑いどころで思う存分笑えて楽しかったろうな。 ヒトラーをネタに劇中劇をつくるというアブナいプロット。 ナチスに心酔する脚本家。 悩殺秘書に ゲイの演出家たち。 ドイツなまり、スエーデンなまり、フランスなまりの台詞が 巧みに織り交ぜられ、 ドイツの歌と踊りが、けちょけちょに茶化されます。 これまた、アブナいネタですね。 中国や朝鮮を、こういうセンスで茶化したら、 いまの日本だと上映禁止になってしまうかも。 The Producers のノリで アリランを茶化して歌い踊ったら、さあ、どうなるでしょうね。ああ、こわ。 そういえば、いまどきの日本のマンガには、 おそ松(まつ)君に出てくるような、 「わたし中国人あるね。ラーメンおいしいあるね」 みたいなラーメン屋は出てきませんね。 おまんこ 並みに映倫でひっかかってしまうのかも。 どんなものでしょうか。 まあ、The Producers のノリでイスラム国を茶化すことは さすがの米国でもできますまい。 そう思うと、自分の国や文化がコメディータッチで茶化されても、 それを笑って受け容れることができることが、 つまり、そういう余裕をもっていることが、 文明国の証といえるのかもしれません。 The Producers の名優諸氏はさておき、 スエーデン人悩殺秘書の Ulla を演じる Uma Thurman が最高でした。 タイの女神さまのような nice body で天然ボケを演じてくれて、 このミスマッチが産んだ純真美女は、 オトコが夢みる女性像のひとつの窮極ですね。 映画 “Moulin Rouge” に魅せられて、 荒波のような Nicole Kidman の大ファンであるわたしですが、 Nicoleよ、ごめん、 いまは Uma の奴隷になってしまいました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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