勤務先ちかくのローソンで、PANTONE UNIVERSE ブランドの色鉛筆、 赤・青・緑の3本セットを売っていた。
文書を読むときの線引きにこれを使いはじめたら調子がいいので、ご紹介したい。 3つの色で文章に線を入れる流儀は、齋藤 孝さんが 『三色ボールペンで読む日本語』 で小さな社会現象になった。 ぼくは齋藤さんとは別の流儀の3色派であって、6年近く前 「語学好きの三色ボールペン」 というコラムを書いた。 赤は、著者自身の主張、感動させる部分、プラス要素の部分などに引く。情緒的な箇所だ。 青は、客観的事実を紹介したところや、プラスとマイナスの要素を列挙している文章ではマイナス要素の箇所に引く。 冷(覚・醒)めた箇所だ。 緑は、もっぱら語学的・言語的興味の箇所に引く。新出単語や面白い表現法など。 泉流の3色使い分けは、いまでもこれで続いている。 PANTONE UNIVERSE は、明るい色調の3色の色鉛筆をセットしてくれた。 赤は poppy red とある。従来の朱色の鉛筆よりおしゃれな、あかるい臙脂(えんじ)色。 青は brilliant blue とある。従来あった朱と藍の色鉛筆では、藍色がややどす黒く感じられたが、この brilliant blue は明るい群青色だ。 緑は bright green とある。やや蛍光色っぽい緑だ。 色鉛筆の線はボールペンより太いから、線を引いて少々手元が狂ってもサマになる。 そのてん、ボールペンは線が細いから、まっすぐ引けずにくねるといかにもぶざまで、気が滅入ることがある。 色鉛筆は、書きながら芯の向きや筆圧で太さや濃さが自在に調節できるから、線を引きつつさらにここぞと思う箇所やキーワードは太く、濃く、線を引ける。 ボールペンにはそういう藝当ができない。 なによりも、色鉛筆は見た感じがやさしいのだ。 攻撃的なボールペンとは違う。 ボールペンで線をひいた文章は、見かけが殺伐とするときがあるが、色鉛筆で線をひいた文章は人間味が立ち上る。 『三本の色鉛筆で読む日本語』 という本を、PANTONE UNIVERSE さんとタイアップして出しちゃおうかな(!) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Sep 10, 2008 08:16:10 AM
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