テーマ:政治について(19800)
カテゴリ:日本の政治
10月末に、ある一流ジャーナリスト宅にお邪魔して歓談した。
話が野田佳彦総理のことになり、わたしから 「野田さんも、消費税率引上げを決めたところで潔く早期に解散しておれば、将来があったのに。 選挙でどうせ民主党は崩壊状態になるが、野田さんなら、見識と年齢からいってもう一度、なんらかの形で国政の枢要なポジションにつけるひとだった。 ところが輿石東の言いなりになるところを国民に見せつけ、仲間の落選を憂えて解散を先延ばしにし、挙句は田中慶秋に田中眞紀子でガタガタになり、これで将来をなくしましたね。 次があるひとだったのに、この2ヶ月でフイにした」 と論評したら、まったく同意見であると賛同を得て、これはうれしかった。 ■ みな感謝のタイミング ■ 「次につないだ野田佳彦氏」 と今回タイトルをつけたが、もちろん民主党政権を次につないだわけではない。 野田氏個人の政治生命を解散への決断で次につないだわけで、野田総理のこの判断は正しい。最後のチャンス。危ないところだった。 20年待った政界再編のガラガラポンのスイッチを押した、のかもしれない。 民主党が今後数ヶ月の間に立ち直れる材料はないから、じつは解散を遅らせれば遅らせるほど民主党議員の当選者数は、減る。 ブウ垂れている民主党議員らこそ、じつは感謝すべき年内解散だろう。 橋下徹氏の、化けの皮とまでは言わないが、金メッキが剥げたタイミング、というのもいい。 ■ 不作で名は残らない ■ 嘘つき総理のまま野垂れ死にすることなく、まずは消費税率引上げの実現で日本史に名を残し、自らの将来もつなぐことができた。 鳩山由紀夫、菅直人のふたりも強烈な不作だったが、まぁ、不作のひとというのは10年経てば歴史から消えて、せいぜいが 「こんなトンデモ男がいた」 とコラムのネタとして残るくらいである。 野田佳彦さんは危ないところで日本史にぶじに名を残すことができた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Nov 15, 2012 08:08:11 AM
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