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2013.07.27
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カテゴリ:ヤング・マイロン
二十人を越えるジョーバンの手下もあっという間に残り五人ほどになっていた。ナスコボスは息を切らすこともなく軽快な動きを見せながら言った。
「あなたたち!いい加減にしないと、全員この谷底でおねんねする事になるわよ。」
十六番目の男はこの言葉にひるんで尻ごみしようとしたが、後ろから押し返されて前につんのめって来た。」

その次の瞬間その男は悲鳴と共に谷底へと消えて行った。

「あなたたちにも家族がいるんでしょ?」
ナスコボスは説得したが男たちはなおも彼女に挑んできた。
「ほんとにしょうがない人たちね?そんなに死に急ぐことはないでしょ?」
十七番目の男が再び後ろから押し出されて彼女の前に飛び出して来て、小剣を振りまわした。
彼女はなんの苦労もなくそれを交わすとしゃがみ込み、男の足を払った。
その男は両腕をぐるぐる回して、あたかも自分は鳥ででもあるかの様に羽ばたこうとしたが、努力も空しく谷底に体が傾き始めた。
ナスコボスは悲しいまなざしで、彼の必死の形相と無駄なあがきを見つめるしかなかった。男の体は次第に傾き仲間たちが眠る谷底に旅立とうとしていた。

「姫、危ない!」
その時、後ろからシモン将軍の鋭い掛け声が谷全体にこだました。
その男の後ろからいきなり、長い槍が突き出されたのだ。
ナスコボスはかろうじてそれを避けたが、狭い小道でバランスを崩し、先ほどの男と同じように谷底へ向かって倒れはじめ、今度は自分が両腕をぐるぐる回してどうにかこらえようとしたが無理であった。
彼女は大きく腕を回しながら谷底に落ちようとしたとき、誰かの手が彼女の腕をつかんだ。

シモンだ。

シモンはナスコボスの腕をつかむと難しい体勢になりながらも彼女を支えた。
ナスコボスが叫んだ。
「将軍手を放しなさい!あいつらにあなたまでやられてしまいます!」
「なりません。」
シモンはそう言いながら力を緩めることなく、彼女を引っ張り上げようと必死に体を起こそうとした。
ジョーバンの手下はこの機会を逃すことなく、シモンを縛りにかかった。
シモンはナスコボスを落とすまいと必死に耐えるのみで、縛り上げられるままになっていた。

やがてナスコボスも助け上げられたが、同じように縛り上げられてしまった。

こうして二人は鉱山の砦に引き立てられて行った。

「ナスコボス。よくも奴隷どもを連れて行きやがったな?ここで存分に苦しませて殺してやりたいところだ。だが、アクダイ様が生きたまま連れて来いと仰せだから仕方ない。城に連れて行くが、今度はアクダイ様が俺よりももっと残酷な殺し方をしてくださるそうだ。お前の親父と一緒にたっぷり見させてもらうよ。」
そういってジョーバンはにやりと冷酷な笑い顔で笑った。

ピュッ。

その時、ジョーバンの顔にナスコボスの吐いた唾が飛んだ。
ジョーバンは一瞬ひるんだが、思い切り腕を引くと、その太い拳をナスコボスのみぞおちにのめりこませた。

ナスコボスは低いうめき声をあげると、体をくの字曲げてその場に倒れ込んで行った。

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今回のキーワードは「谷底 危機」で見事22件ヒット。

これはありそう。でもわたし的にはインディージョーンズ「魔宮伝説」を思うのだが。


懐かしい!!って名前知っているるだけで見たことはないが。


これこそ山あり谷あり危機ありって感じだろう。


結構人気の「みんな」だが、自民大勝で結構危機?







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最終更新日  2013.07.28 01:28:47
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