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カテゴリ:ヤング・マイロン
マイロンが見つけた白い粉はすさまじい破壊力を持ったヘイウッド原理魔術でさえ跳ね返す不思議な力を持つ事が分かった。
成分はキョンとマイロンが調べたところ、どうやらサンクリッド鉱石の一種の様だった。 サンクリッド鉱石はそもそもヘイウッド原理魔術を強化するために使用された鉱物なのだ。三女のナスコボスが捕らわれ働かされている人々を救いに行った、あのサンクリッド鉱山で採掘されている。 だからこそゲオルグいや、ゾーゲンはサランの国に目を付けたのであろう。 サラン国王の居城ウィンラッド城に程近い火山で産出されるその鉱石には法力を強化する力がある事は以前から知られていたが、これを多用すると精神を冒すことも知られていた。今回発見した鉱物はその性質を逆に制限する働きを持っていた。 同じサンクリッド鉱石の一種でありながら。 地上に戻ってその粉を分析したキョンとマイロンの見解はこうだった。 ――――――――――― サンクリッド鉱石には磁石に正と負の極があり互いに引き付け合うように、この鉱石にも正と負があり、お互いを打ち消しあうのではないか?おそらく魔力を強化するサンクリッド鉱石のために魔力があまりにも膨大に膨れ上がり過ぎ、逆にそれを使う者を滅ぼしてしまうのを避けるため、負のサンクリッド鉱石を使う事により抑制していたのかも知れない。 しかし、その様な性質を持つサンクリッド鉱石など知られてはいなかった。もしかするとヘイウッドの邪教者たちが独自に生み出した産物かも知れない。こうして彼らはサンクリッド鉱石を使いながら、自分たちの身も守っていたのであろうと。 ――――――――――― 「それにしてもナスコボスは遅いですね?ここで私たちと合流する手はずになっているのに。響き石で連絡さえよこさないなんて。何かあったのでしょうか?」 ネコファムは不安げな視線をキョンに向けた。 キョンはうなずきはるか彼方、サランの国がある南の空に視線を向けた。 「あれは?」 彼女はその視線の先に、こちらにやって来る小さな点を見つけた。 その点は次第に大きくなって来たが、もともと小さな体のようではっきり姿がわかるとどうやらトリ族のセキセインコ種のようだった。 そのセキセインコは息を切らしてキョンの前まで飛んで来た。 「キョン、キョン様ですね?」 そこでセキセインコはハアハアと荒い息をしながら続けようとした。おそらく長い距離をひたすら飛んできたのであろう。 「私はバンブーの一員のミズキーという者です。お知らせに参りました。」 彼女はもう一度大きく深呼吸をして息を整えると言った。 「大変です。三日後にナスコボス様がコータッツ王の面前で公開処刑されます。」 Copyright (C) 2013 plaza.rakuten.co.jp/zakkaexplorer/ All Rights Reserved. 「雑貨Explorer」 今回のキーワードは「使者 処刑」で41件ヒット。 ローハイドはあのテーマ曲はよく知っているが、クリントイーストウッド関係あるんだ?
赤ワインとどういう関係があるの?
真田一族は個人的に興味があります。幸村の最期は哀れだけど。
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