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カテゴリ:ヤング・マイロン
「大変です。三日後にナスコボス様がコータッツ王の面前で公開処刑されます。」
「えっ?」 バンブーからの使者ミズキーからの知らせに、一同はどよめきの叫びをあげた。 「それは本当ですか?ナスコボスは捕まったのですか?無事に人々を救い出せたと言っていたのに?」 キョンの問いにミズキーはこくりうなずき、それまでの経緯を話し始めた。 「私たちバンブーの仲間のクロンという者が城の中を偵察し、王様の居場所を見つけました。それは城の尖塔の一番上にある小さな部屋でした。そこには小さな窓しかなく、私が王様への連絡役を買って出ました。そして三度目に行くとちょうどアクダイが来ており、『ナスコボスとシモン将軍を捕えた、三日後に公開処刑してやる。お前もどこか見える所に連れてってやるから、娘の最後の哀れな姿を楽しむがいい。』と言っていました。そこで私はナスコボス様を探し、尖塔の別の部屋に閉じ込められている姫を見つけました。そして姫より、ここでキョン様たちと落ち合う手筈であったことをお聞きし、すぐさまお知らせに参りました。」 一同の悲壮な視線がキョンに浴びせられた。 「なるほど、分かりました。」 普段は気丈なキョンもさすがに動揺の声色は隠せないものの、しばらくおいて彼女は仲間たちを見つめて言った。 「抜け目ないアクダイのことです、おそらく偵察隊が入った事も、王からいずれバンブーに知らせが届く事も分かっているのでしょう。これはおそらく、その知らせを聞いて私たちが駆けつけるのを待つ罠だと思います。ただ、その場で既に聞かれていたことにはまだ気づいていないかも知れません。その分わずかに私たちが先んじている可能性があると信じましょう。」 彼女は一同を見回し、静かに、力強く言った。 「もう逃げるのは終わりです。私たちがアクダイとゲオルグを滅ぼすか、彼らが完全にサランを手中に収めるかです。すぐに行動に移します。私たちは今からサランの首都ザモスに向かいます。」 それを聞いていたミズキーが言った。 「バンブーには知らせてあります。ゲコクさんたちも何らかの行動をとるはずです。私はこれからジャウジャウのジャウカンの所に行き彼らにここからザモスまでご一行をお連れするように頼みに行こうと思います。」 キョンはうなずいて言った。 「ミズキーさん、知らせてくれてありがとう。どうかよろしくお願いします。」 ミズキーはキョンの目をじっと見つめ、それからマイロンに振り向くとうなずき合い、おもむろにジャウジャウ夫婦の住むトンガリ山に向かって飛び立った。 「ジャウカンさんたちが到着するまで、ここで作戦を練る事にしましょう。」 キョンは決意をこめて言った。 Copyright (C) 2013 plaza.rakuten.co.jp/zakkaexplorer/ All Rights Reserved. 「雑貨Explorer」 今回のキーワードは「公開処刑 罠」で19件ヒット。 大人気のONE PIECEならこのキーワード十分ありうる。
次もONE PIECE
こっちは知らない。ガイキングって・・・・
こっちも知らない。タイタニアって。でもこのキーワードならどれも同じカテゴリのものになりそう。
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