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カテゴリ:ヤング・マイロン
アクダイはゲオルグとともに王の居室で先ほどとは一転して険しい顔をしていた。
「ゲオルグ様、東の湖から反乱軍どもがやってくるというお話でしたが、未だ見つかっておりません。これはいかがしたことでしょうか?」 ゲオルグは普段の尊大な態度とは打って変わり、困惑した表情をしていた。 「実はそれについては私にもよく分からないのだ。この様な事は始めてだ。別部隊の事は私の放った使者からもたらされたのだが、私の探索魔術では何も感知できないのだ。もしかするとキョンの虚言かも知れん。」 「何のために?」 アクダイの疑問にゲオルグは言った。 「私たちの注意をそらすためかも知れん。」 「というと?」 「実はもう一つの別の動きを感じておる。それが誰かは分からぬが西の抜け穴から侵入した者たちがいる。それを隠すためにキョンが偽りを言ったのかも知れぬ。」 ゲオルグの言葉にアクダイは驚いた。 「西の抜け穴ですと?そんなものが?」 アクダイの言葉にゲオルグは獲物を狙う大蛇のような目でアクダイを見つめて言った。 「そう、その者たちの動きを探索魔術で追ってみるとどうやらその様だ。だが心配はいらぬ。私の手の者をすでに差し向けてある。」 そう言ってゲオルグは机の上に並べた四個の響き石を見つめた。 「ネコファム姉上?という事はゲオルグはヘイウッドでかつての彼からは及びもつかない途方もない力を手に入れたという事?でもどうやってヘイウッドの遺跡を見つけたの?この数百年の間封印されていたのに、あのゲオルグにそんな知識も力もないでしょうに。」 マーメッチの疑問にネコファムは答えた。 「それにゲオルグにしてはやることなすことあまりにも抜け目がないの。あの間抜けなゲオルグがそこまで変わるものかしら、魔術を手に入れたくらいで。」 「まるで何かがとりついてるみたいね?」 このマーメッチの言葉にネコファムは立ち止まった。 「そう、そう言えばそうね。でもそうだとすると何が?」 「しっ!静かに。」 突然ネコファムは警告を発して抜け穴の先に意識を集中した。 「何かがいる。私たちを待ち伏せしている。」 「えっ?」 マイロンは手に持った魔法の発光薬を塗った棒を薄暗い通路の先にかかげたが、暗くて何も見えない。 「どうやら私たちの侵入は見破られていたみたい。」 ネコファムは言った。 「という事は僕たちはとんでもない所に足を踏み入れてしまったってこと?」 マイロンは不安げに言った。 「そういうことね?でも私にいい考えがあるわ。その光る棒を貸してくれる?」 マーメッチはそう言って自分の着ていたローブを脱ぎ捨てた。 Copyright (C) 2013 plaza.rakuten.co.jp/zakkaexplorer/ All Rights Reserved. 「雑貨Explorer」 今回のキーワードは「消えた 部隊」で322件ヒット。 日本の悪しき負の歴史。
確かに読んだのだが、あまりにもたくさん読みすぎてどのエピソードが思い出せない。表紙絵から少しは連想できるが。
よくある話だ。例えば空戦から帰還した将校が実はもう死んでいたとか.....
前にも書いたけど、やっぱりスター・トレックはカーク船長たちだ。
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